ダブルスに競り勝ったカナダがロシアを下して初の決勝決勝進出 [デビスカップ・ファイナルズ]
男子テニスの国別対抗戦、「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」(スペイン・マドリッド/11月18~24日/室内ハードコート)の準決勝で、カナダ(グループF・1位)がロシア(グループB・2位)を2勝1敗で下して初の決勝進出を果たした。勝負を決めるダブルスで、バセック・ポスピショル/デニス・シャポバロフ(カナダ)がカレン・ハチャノフ/アンドレイ・ルブレフ(ロシア)に6-3 3-6 7-6(5)で競り勝った。
1913年以来デビスカップに出場してきたカナダは、決勝でスペイン(グループB・1位)と対戦する。スペインはアフタヌーンセッションの準決勝でラファエル・ナダルが単複で勝ち星を挙げ、第5シードのイギリス(グループE1位)を2勝1敗で退けた。
2度の優勝歴を持つロシアは12年ぶりに決勝進出を目指していたが、あと一歩及ばなかった。
ルブレフが最初のシングルスでポスピショルを6-4 6-4で倒してロシアが先勝したが、シャポバロフがハチャノフを6-4 4-6 6-4で下して星をイーブンに戻した。
最終試合のダブルスでカナダペアは第3セットのタイブレークにおいて一時0-3とリードされていたが、そこから巻き返してふたつ目のマッチポイントをものにした。
「信じられないような試合だった」とポスピショルは振り返った。「このダブルスはもちろん、5日をかけてここまで至る過程も…。この試合にたどり着くということだけでも、本当に感動的なことだった」。
「決勝に進出するなんて、かなり信じられないようなことだ。カナダにとって史上初の決勝…それをこんな(劇的な)形でやってのけ、自らそれに一役買うことができたというのは特別なことだ」
ポスピショルとシャポバロフは、カナダのすべての試合をプレーしてきた。彼らは元チャンピオンのイタリアとアメリカを倒してグループFの勝者となり、それから準々決勝で同じく元チャンピオンのオーストラリアを退けた。カナダは過去に、一度もアメリカやオーストラリアを倒したことはなかったのである。
カナダは自国のトップ3プレーヤーのうちふたり――故障したミロシュ・ラオニッチとフェリックス・オジェ アリアシム――なしでも、見る者に感銘を与えた。オジェ アリアシムはチームには入っていたが、故障でプレーしていなかった。
世界ランク150位のポスピショルは、この日のロシア戦でルブレフに敗れるまでシングルスで1セットも落としていなかった。同15位で20歳のシャポバロフもまた、プレーした4つのシングルスのうち3試合で勝っていた。
2002年と2006年にデビスカップで優勝したロシアもまた、全試合でハチャノフとルブレフを起用していた。
(APライター◎タレス・アッゾーニ/構成◎テニスマガジン)
※写真はカナダ代表チーム
MADRID, SPAIN - NOVEMBER 23: Denis Shapovalov and Vasek Pospisil of Canada celebrate victory with their team in the semi final doubles match between Russia and Canada during Day Six of the 2019 Davis Cup at La Caja Magica on November 23, 2019 in Madrid, Spain. (Photo by Alex Pantling/Getty Images)
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