海外選手の“フルネーム”を調査せよ!
日本にはあまり馴染みのない海外のミドルネームや愛称の文化。各国でつけ方は異なるのだが、今回は意外と知らない海外選手の“フルネーム”について調査してみた。【2018年2月号掲載】
スペイン選手は‟母方姓”も名前に
ラファエル・ナダル ⇒ ラファエル・ナダル・パレラ
フェルナンド・ベルダスコ ⇒ フェルナンド・ベルダスコ・カルモナ
ダビド・フェレール ⇒ ダビド・フェレール・エルン
スペイン人の多くは、フルネームを父方姓と母方姓で構成する。ナダルの場合、ラファエル・ナダル・パレラ(=母方姓)がフルネームとなり、ベルダスコはカルモナ、フェレールは最後にエルンが付く。
‟サー”の称号をもつ男
アンディ・マレー ⇒ サー・アンドリュー・バロン・マレー
アンディは「アンドリュー」の略称。昨年、これまでの功績を評価されてイギリスの栄誉称号「ナイト(騎士号)」を受けた。名前に「サー」がつくテニス選手は彼しかいない。また、ミドルネームの「バロン」は“若い戦士”の意味。兄ジェイミーのミドルネームは「ロバート」といたって普通だ。
ミドルネームに父親の名前
マリア・シャラポワ ⇒ マリア・ユリェーヴナ・シャラポワ
ロシアはミドルネームに父親の名が入り、シャラポワは父「ユーリ」の女性名「ユリェーヴナ」が入る。ロシア生まれでオーストラリア国籍のガブリロワも同様に父アレクセイの「アレクセーエヴナ」となる。
選手登録名にニックネームを使う選手
スタン・ワウリンカ ⇒ スタニスラス・ワウリンカ
ココ・バンダウェイ ⇒ コレーン・バンダウェイ
登録名にニックネームを使うのがワウリンカ。昔から“スタン”の愛称で親しまれているが、2014年の全豪オープン優勝時までは本名の“スタニスラス”で選手登録していた。女子では“ココ”・バンダウェイも愛称でプレーする選手のひとりだ。
CHECK|米豪の選手たちはミドルネームがつくのが一般的
ほとんどのアメリカ人やオーストラリア人はミドルネームをもっており、祖父や父親の名前、もしくは宗教上の洗礼名がつくケースが多い。テニス選手も例外ではなく、これまでの名プレーヤーや現役選手たちもあまり聞き覚えのないフルネームだったりするのだ(上表参照)。
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