人気記事
新着記事
シェア
部員登録
メニュー
ジョコビッチが単複で勝利、セルビアが準々決勝進出 [ATPカップ]
今年新設された世界テニス国別対抗戦「ATPカップ」（オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー／1月3～12日／賞金総額1500万ドル／ハードコート）の大会4日目のナイトセッションは、3つの会場でラウンドロビン第2戦の3対戦が行われた。
ノバク・ジョコビッチ（セルビア）は胸の左側（心臓の上辺り）を右手で叩き、セルビア・サポーターに“よいクリスマス”を祈り、聞いているほかの皆に、「シドニーで会おう」と言った。
ATPカップ開催中、日本戦含む16試合をCSテレ朝チャンネルで生中継！
オーストラリアン・オープンで7度優勝したジョコビッチはシングルスとダブルスの試合に連続で勝ち、セルビアをフランスに対する挽回勝ちへと導くと同時に準々決勝行きの切符を確保した。
ジョコビッチはこの日、世界ランク9位のガエル・モンフィス（フランス）に対するナンバーワン対決で直面した9つのブレ―クポイントをすべてセーブし、シングルスで6-3 6-2の勝利をおさめた。それに先立つ第1シングルスでは、ブノワ・ぺール（フランス）がドゥサン・ラヨビッチ（セルビア）を6-2 6-7(6) 6-4で下してフランスが先勝していた。
ブリスベンのパット・ラフター・アリーナが国旗を振って声を張り上げるセルビア・サポーターで埋まる中、勝負を決めるダブルスの試合の雰囲気はまるで小さいサッカースタジアムのようだった。
第2セットの途中でジョコビッチは右肘に治療を必要とし、モンフィスが彼のネット際のボレーをビデオで見直すよう要請したときには、結局ネットを越えたせいで1ポイントを失った。
そしてジョコビッチがビクトル・トロイツキ（セルビア）と組んだダブルスは、午前0時過ぎにニコラ・マウ／エドゥアール・ロジェ バセラン（フランス）を6-3 6-7(5) [10-3]で退けた。これでセルビアはフランスを2勝1敗で破り、そして2戦2勝としてグループAの首位に立った。
「僕らは母国のためにプレーするのが好きなんだ」とジョコビッチはコート上でのTVインタビューの際に言い、それからクリスマスを1月7日に祝うセルビアに向けて母国語でメッセージを送った。
「驚くべきだった。セルビアの人々のことさ。正直、これほど多くの人々が最後まで…クリスマスの日だというのに0時過ぎまで残ってくれるとは予想していなかった。素晴らしいよ」とジョコビッチは語った。「彼らにお礼がしたい。そして僕にとってはシングルスでもダブルスでも、すごくいい日だった。僕らは首位としてグループ突破を決め、シドニーでの準々決勝行きの切符を確保した」。
世界1位のラファエル・ナダル（スペイン）もまた、チーム戦の環境の中で輝いた。
伝統的な男子世界国別対抗戦であるデビスカップでスペインを優勝に導いた数週間後、ナダルは新生のチーム戦であるATPカップでも同じことをやってのけるためにベストを尽くしている。
この日、パースでのウルグアイに対する対戦でナダルはダブルスに先立ち、パブロ・クエバス（ウルグアイ）を6-2 6-1で倒した。スペインはいまやグループBで2戦2勝を記録し、次に首位の座とシドニーで行われるプレーオフ（決勝トーナメント）への自動的出場権をかけて、やはり無敗の日本と対戦する。
「ポジティブな勝利だった。非常に堅固な試合ができたと思う。サーブは初戦よりもうまく機能していた」とナダルは振り返った。「ベースラインから非常にうまくリターンできたし、いくつかのすごくいいラリーもできたと思う」。
ロベルト・バウティスタ アグートはスペインにエンジンをかける初戦において、やはり容赦なく19歳のフランコ・ロンカデッリ（ウルグアイ）を6-1 6-2で退けた。
オーストリアはシドニーで双方のシングルスに勝ち、アルゼンチンに対して勝利をおさめた。まずはデニス・ノバク（オーストリア）がスロースタートを克服してギド・ペラ（アルゼンチン）を0-6 6-4 6-4で倒し、それから世界4位のドミニク・ティーム（オーストリア）がディエゴ・シュワルツマン（アルゼンチン）を6-3 7-6(3)で下した。
オーストリア、アルゼンチンともにグループEで1勝1敗で、首位は無敗のクロアチアとなっている。
世界101位のノバクは、オーストリア監督のトーマス・ムスターからのいくつかの助言が第1セットのあとに自分を落ち着かせる助けになったのだと明かした。
「第1セットのあとに僕はトーマスと話し、戦い方を少し変えて反撃したんだ」とノバクは試合後にコメントした。「最終的には僕はすごくいいプレーをしたと思うよ」。
（APライター◎ジョン・パイ／構成◎テニスマガジン）
※写真はATPカップで準々決勝進出を決めたセルビア・チーム、左から2番目が単複2勝を挙げたノバク・ジョコビッチ
BRISBANE, AUSTRALIA - JANUARY 06: Novak Djokovic and Viktor Troicki of Serbia celebrate with Team Serbia after winning the doubles match against Nicolas Mahut and Edouard Roger-Vasselin of France during day four of the 2020 ATP Cup Group Stage at Pat Rafter Arena on January 06, 2020 in Brisbane, Australia. (Photo by Chris Hyde/Getty Images)
Pick up
-
2024-04-22
予約開始『テニスフィジバト道場』（横山正吾 著）5月3日発売！テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2023-10-30
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「あなたは必ずゲームがうまくなる! [ドリル編]」（堀内昌一著）
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか（荒木尚子/著）2月5日発売
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか（
-
2023-06-13
『ライバルに差をつけろ！自主練習シリーズ テニス』（宮尾英俊著）好評発売中！
『ライバルに差をつけろ！自主練習シリーズ』のバレーボール、バ
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』（高橋文子著）
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ
-
2023-04-03
『テニスの心理学～“心”技体を鍛えてメンタルタフになれ！』（佐藤雅幸著）
Tennis Magazine extraシリーズの最新刊『
Pick up
-
2024-04-22
予約開始『テニスフィジバト道場』（横山正吾 著）5月3日発売！テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2023-10-30
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「あなたは必ずゲームがうまくなる! [ドリル編]」（堀内昌一著）
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか（荒木尚子/著）2月5日発売
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか（
-
2023-06-13
『ライバルに差をつけろ！自主練習シリーズ テニス』（宮尾英俊著）好評発売中！
『ライバルに差をつけろ！自主練習シリーズ』のバレーボール、バ
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』（高橋文子著）
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ
-
2023-04-03
『テニスの心理学～“心”技体を鍛えてメンタルタフになれ！』（佐藤雅幸著）
Tennis Magazine extraシリーズの最新刊『
Ranking of articles
-
2024-04-14
18歳の石井さやかがITFツアー初優勝、プロ転向後の初タイトルを獲得 [W35富士薬品セイムス ウィメンズカップ]
-
2024-04-13
2024年最初の国内ジュニア全国大会は鈴木琉斗（神奈川／慶應義塾高校）と上村睦実（愛知／名古屋LTC）が優勝 [MUFGジュニア2024]
-
2024-04-15
トップシードを守った内田海智が2021年10月以来のITFツアー9勝目 [M15キロタ]
-
2024-04-14
片山翔が男子シングルス2連覇、中川舜祐／楠原悠介はダブルス優勝 [第60回東京オープン]
-
2024-04-13
青山修子／柴原瑛菜が代表戦9試合目で初黒星、日本は3勝1敗でカザフスタンに勝利 [ビリージーンキングカップ日本対カザフスタン]