コリンズがスビトリーナを、ストーサーはケルバーを下す番狂わせ [ブリスベン国際]
オーストラリア・ブリスベンで開催されている「ブリスベン国際」(WTAプレミア/1月6~12日/賞金総額150万ドル/ハードコート)の女子シングルス1回戦で、 ダニエル・コリンズ(アメリカ)が2018年大会優勝者で第4シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)を6-1 6-1で倒すのに1時間も必要としなかった。これだけでもすでに彼女のブレイクの年となった2019年よりもよいオーストラリアの夏のスタートだ。
昨年のブリスベンでの本戦デビュー戦でコリンズはペトラ・クビトバ(チェコ)に敗れたが、そこから奮起してオーストラリアン・オープンでは準決勝に進出した。彼女は当時世界ランク2位だったアンジェリック・ケルバー(ドイツ)に対する試合を含め、5試合に勝った2019年オーストラリアン・オープンまでグランドスラム大会本戦で一度も勝ったことがなかったのである。
26歳のコリンズはトップ20以内の選手に5度勝利をおさめるなど躍進し、昨年をWTAランキング31位で終えた。彼女は昨シーズン末のWTAファイナルズで準優勝し、ウインブルドンとUSオープンでベスト4だった世界6位のスビトリーナを倒し、トップ選手に対する勝利を早くもさらにひとつ加えた。
コリンズは次のラウンドで、ドナ・ベキッチ(クロアチア)と予選を勝ち上がってきたユリア・プティンセバ(カザフスタン)の勝者と対戦する。そしてそのあとには、2011年USオープン優勝者のサマンサ・ストーサー(オーストラリア)と対戦する可能性がある。
ワイルドカード(主催者推薦枠)で10度目のブリスベン出場を果たした35歳のストーサーはケルバーを7-6(5) 7-6(4)で下す番狂わせに成功し、2016年以来となる初戦突破に成功した。
「これは、まさに誰もが望むスタートだわ。年の最初の試合に勝つというのは、皆の願いよ。アンジーに勝つことができて、本当にうれしい」とストーサーはコメントした。「トップ20の選手に対するかなり久しぶりの勝利だわ。だからこうして初試合でいいプレーができるというのは…素晴らしいフィーリングよ」。
ストーサーは出だしで5-2でリードし、そこから自分のサービスで第1セットを奪うチャンスを手にした。しかしケルバーが巻き返して結局5ゲームを連取し、タイブレークへ。さらにケルバーは5-1とリードしてセット奪取まであと2ポイントと迫ったが、しかし――メインアリーナが同時に行われている男子の新設大会「ATPカップ」で使われているため、スタジアムコートで――ストーサーは続く6ポイントを取り、勢いを取り戻したのである。
第2セットは一度もブレークなく再度もつれ込んだタイブレークでは、今回はストーサーが舵を握った。彼女はこの勝利で元世界1位で3度グランドスラム大会を制したケルバーに対する4連敗にストップかけ、対戦成績を6勝4敗とした。
バーボラ・ストリコバ(チェコ)は第7シードのジョハナ・コンタ(イギリス)を6-2 3-6 6-3で下し、アリソン・リスク(アメリカ)とソフィア・ケネン(アメリカ)も勝利で新年をスタートさせた。リスクはカロリーナ・ムチョバ(チェコ)を6-4 6-2で、ケネンはアナスタシア・セバストワ(ラトビア)を7-6(1) 6-4で退けた。
世界1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)と第2シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)は、1回戦をBYEで免除されている。バーティはキキ・バーテンズ(オランダ)とチームを組み、ダブルス1回戦をアネット・コンタベイト(エストニア)/アナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)に対する6-7(6) 6-3 [10-8]の勝利で飾った。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はダニエル・コリンズ(アメリカ)
BRISBANE, AUSTRALIA - JANUARY 06: Danielle Collins of the USA plays a forehand in her match against Elina Svitolina of the Ukraine during day one of the 2020 Brisbane International at Pat Rafter Arena on January 06, 2020 in Brisbane, Australia. (Photo by Bradley Kanaris/Getty Images)
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