今季から新設された男子テニスの世界テニス国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/1月3~12日/賞金総額1500万ドル/ハードコート)は決勝が行われ、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が勝たなければあとがない試合でまたもラファエル・ナダル(スペイン)を倒し、セルビアの命綱をつないだ。それから彼はコートに戻り、長年の友人ビクトル・トロイツキ(セルビア)とペアを組んで第1回ATPカップのタイトルを勝ち獲った。

 この24チームによる10日間の大会において、ジョコビッチは卓越した存在だった。7度オーストラリアン・オープンを制した男にとって、オーストラリアは第二の故郷のような気持ちでプレーできる国だという。

「これまでほかのどこでも、僕の試合でこのような応援を経験したことはなかった。僕はこれまでテニスで最大のスタジアムの数々でプレーしてきたが、この大会は何か違うものだった」

 熱心に声援を送りサッカースタジアムのような雰囲気をつくり出した何千というセルビア・ファンを讃えながら、ジョコビッチはこう言った。

「コート内外でこの勝利に貢献してくれた彼ら皆に、お礼を言いたい」

 第1シングルスでロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)がドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)を7-5 6-1 で下してスペインにリードを与えたあと、世界ランク2位のジョコビッチは同1位のナダルを6-2 7-6(4)で倒してスコアを1勝1敗のタイにもち込んだ。

 ナダルとの対戦成績を29勝26敗としてハードコートでのナダルに対する優位性を向上させたあと、ジョコビッチはトロイツキと組んだダブルスでパブロ・カレーニョ ブスタ/フェリシアーノ・ロペス(スペイン)を6-3 6-4で下し、タイトルを獲得した。

「僕はこの経験を一生忘れないだろう。僕のキャリアでもっとも素敵な時間のひとつだった」とジョコビッチはコメントした。「幸いなことに、僕はこれまで本当に恵まれ、ここ15年に渡って驚くべきキャリアを送ってきた。でもチームのためにプレーする、親しい友人たちといっしょに国のためにプレーするというのは比類ないことだ。あまりに特別だ」。

 彼はシドニーでのセルビア人サポーターによる応援は、“途轍もなかった”という表現を使った。

「シドニーには多くのセルビア人たちが住んでいる。もしお祝いをやりたいなら、僕らにその準備はできているよ」

 ジョコビッチは2013年USオープン決勝で敗れたのを最後にナダルにハードコート上で9連勝しており、19セットを連続で取っている。

 疲労を理由にナダルはダブルスには出場せず、4度デビスカップを制した仲間のロペスを信頼していたと言った。

「ここ数日の間に非常に多くの試合をプレーし、僕のエネルギーレベルは通常よりも少し低かった」とナダルは説明した。「だからそれはチームとしての決断だ。僕らはチーム力を信じている。だからこそ僕らは過去に成功をおさめてきたんだ」。


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