アンベールとぺールがフランス人対決の決勝へ [ASBクラシック]

ATPツアー公式戦の「ASBクラシック」(ATP250/ニュージーランド・オークランド/1月13~18日/賞金総額61万10ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、ノーシードのユーゴ・アンベール(フランス)が第5シードで同胞のブノワ・ペール(フランス)と対戦することになった。

 21歳のアンベールは金曜日の準決勝で過去2度優勝した実績を持つジョン・イズナー(アメリカ)を7-6(5) 6-4で下し、ATPツアーでキャリア初の決勝進出を決めた。

 そのあとに行われたもうひとつの準決勝で、ペールは第6シードのホベルト・ホルカシュ(ポーランド)を6-4 6-7(0) 6-2で振りきり、初出場のオークランドでキャリア9度目のツアー決勝に駒を進めた。

ASBクラシック2020|PHOTOアルバム

 親しい友人同士であるアンベールとペールは、ツアーでは昨年8月のウィンストンセーラムで1度だけ対戦したことがあり、その際にはペールがフルセットの戦いの末に勝っている。

「ユーゴとふたたび、それも決勝においてフランス人同士で対戦するというのは特別なことだ」とペールはコメントした。「彼のことはよく知っている。彼は若く、非常に優秀な選手だ。次代の星だよ」。

 アンベールは準々決勝で第2シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)を破ったのに続き、世界ランク20位のイズナーを倒す大物キラーぶりを見せた。

 第4シードのイズナーは準決勝に至るため、厳しい戦いを通り抜けてきた。彼の最初の2試合には4度のタイブレークがあり、金曜日のアンベールに対する試合でも第1セットはタイブレークにもつれ込んでいた。

 今回はアンベールがわずかながら優位に立ち、イズナーは彼の平均からすると少ない12本しかサービスエースを奪うことができなかった。

 感情の起伏の激しいペールは今回も代償の大きい癇癪を起こし、タイブレークの最中にラケットを叩きつけたためにポイントペナルティを課せられた。しかし彼は迅速に落着きを取り戻し、第3セット序盤でブレークを果たすと、自分のサービスゲームをきっちりキープして勝利をつかんだ。

「申し訳なかった。僕はラケットを折り、非常にナーバスになっていた。ホベルトとプレーするのは非常に難しい」とペールは反省の弁を述べた。「僕にはもう2本しかラケットが残っていない。決勝では(大きな問題なく)勝てるよう願うよ」。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はユーゴ・アンベール(フランス)
AUCKLAND, NEW ZEALAND - JANUARY 17: Ugo Humbert of France plays a backhand against John Isner of USA in their semifinal game on day five of the 2020 ASB Classic at ASB Tennis Centre on January 17, 2020 in Auckland, New Zealand. (Photo by Greg Bowker/Getty Images)

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