今年最初のグランドスラム「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月20日~2月2日/ハードコート)の大会3日目、男子シングルス2回戦。
 
 テニス・サングレン(アメリカ)は第8シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)に対して大きなリードを奪い絶好調で、大番狂わせをやってのけそうに見えていた。ところがそのあと彼は突然、絶好調ではなくなってしまったのだ。

「2セット先取して僕はかなりいい気分だった」と世界ランク100位でアメリカ・テネシー州出身のサングレンはこの日の2回戦について振り返った。「でも、あのような優秀な選手と対戦しているときは、そのようなリードはあっという間に消されてしまいかねないんだ。それが起きたんだと思う」。

 その通りだった。同じことは、もうひとりのアメリカ人にも起きた。ニュージャージー生まれだが現在フロリダに住んでいる世界80位のトミー・ポール(アメリカ)も第18シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)に対して最初の2セットを取ったが、そこからそのリードが消えていくのを目にすることになった。

 しかしながら最後には、ふたりのアメリカ人は仕事を終え、昨年のUSオープンでベスト4だった相手に対して5セットの番狂わせを演じることができたのである。サングレンがベレッティーニに7-6(7) 6-4 4-6 2-6 7-5で競り勝ち、ポールは敗退まであと2ポイントと迫った末に3度グランドスラム大会でべスト4になったことのあるディミトロフを6-4 7-6(6) 3-6 6-7(3) 7-6(3)で振りきった。

「これまでプレーした中でもっともクレイジーな試合のひとつだ」とポールは喜びを表現した。

 第5セットのあるポイントで彼はビデオボードを見上げ、他のコートで試合をしているサングレンがセットカウント2-0からフルセットにもつれ込んだ末に5セットで勝ったのを見た。

「だから僕は、『よし、きっと僕にもできる』と思ったんだ」とポールは明かした。

 雨により遅れたその試合で4セットをプレーしたあと、ポールは徐々に力を弱めているように見えていた。しかし元フレンチ・オープン・ジュニア・チャンピオンで22歳のポールは、奮起して最終的に5セットの勝利をものにした。彼は今週まで、グランドスラム大会では5セットマッチどころか、いかなる長さの試合にも勝ったことがなかった。

 ポールは次のラウンドで、マートン・フクソービッチ(ハンガリー)と対戦する。 フクソービッチは第13シードで20歳のデニス・シャポバロフ(カナダ)、18歳のヤニク・シンネル(イタリア)というふたりの若手をすでに倒している。

 袖なしウェアのサングレンは勝利を決めたとき、力こぶをつくって見せた。この結果でサングレンは、5セットマッチの戦績を5勝0敗に延ばした。これはまたトップ10選手に対するキャリア4度目の勝利でもあり、そのうち2つもメルボルン・パークで起きていた。2018年にサングレンはオーストラリアン・オープンで準々決勝に進出しており、それはここまでのところグランドスラム大会における彼の最高成績となっている。

 サングレンの次の試合は、2週目進出をかけたサム・クエリー(アメリカ)との同国対決だ。彼らは昨年ウインブルドンの4回戦で対戦しており、その際にはクエリーが勝っていた。

「間違いなくひとりアメリカ人が勝ち上がるのだから、いいことだよ」とサングレンはコメントした。

(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

オーストラリアン・オープン|男子シングルス2回戦

テニス・サングレン(アメリカ)7-6(7) 6-4 4-6 2-6 7-5 マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)[8]

トミー・ポール(アメリカ)6-4 7-6(6) 3-6 6-7(3) 7-6(10-3) グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)[18]

※[ ] 数字はシード順位、最終セットは10ポイント先取タイブレーク

※写真はオーストラリアン・オープン3回戦に勝ち進んだテニス・サングレン(アメリカ/左)とトミー・ポール(アメリカ/右)(Getty Images)


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