メルボルン中でシューズを探して、過去最高成績のグルビス [オーストラリアン・オープン]

今年最初のグランドスラム「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月20日~2月2日/ハードコート)」の大会4日目、男子シングルス2回戦。
 
 2014年にはトップ10入りを果たしたが、度重なるケガの影響もあって1月20日現在の世界ランクは256位まで落ちてしまったエルネスツ・グルビス(ラトビア)。現在は契約が切れてしまっために、シューズ問題に頭を悩まされていることがメルボルンではちょっとした話題になっている。ひと言で言うと、シューズが足りなくなってしまったのだ。

「今は自分でシューズを購入している。ここに来るときは1足しか持っておらず、到着後に2足買い足した。オーストラリアン・オープン開催中のメルボルンなら、問題なく買えるだろうと思っていた」

 しかし、彼の考えは甘かった……。

 2014年にはフレンチ・オープンでベスト4に勝ち進んだ31歳のグルビスは、メルボルン中のスポーツショップを回ってシューズを探した。問題は、もっとも足にフィットするUSサイズで11.5インチ(日本サイズで29.5cm)を見つけることだった。

 彼は7店舗を周り、ようやく探していたサイズを見つけた。

 結果的には予選3試合を含めて5試合連続で勝ち、本戦2回戦ではアルヤズ・ベデネ(スロベニア)に7-5 6-3 6-2で勝利した。次の試合は25日(土)の予定で、第10シードのガエル・モンフィス(フランス)との対戦が控えている。この試合は3回戦屈指の好カードになると周囲は期待している。

 グルビスはこれまで、オーストラリアン・オープンでは3回戦に勝ち進んだことが一度もなかった。今大会が始まる前までの同大会通算成績も2勝9敗と、相性は決してよくなかったのだ。

 それでも今大会すでに2度も勝てたのはシューズのおかげか? ベデネ戦で履いたシューズについて本人は「もう穴が開いてしまったから、また買い足さなければいけない」と明かし、またシューズ探しの旅に出なければならないようだ。

(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

21日の試合はこの装い(撮影◎毛受亮介)

※トップ写真はエルネスツ・グルビス(ラトビア)、23日撮影
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 23: Ernests Gulbis of Latvia plays a backhand during his Men's Singles second round match against Aljaz Bedene of Slovenia on day four of the 2020 Australian Open at Melbourne Park on January 23, 2020 in Melbourne, Australia. (Photo by Jaimi Chisholm/Getty Images)

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