今年最初のグランドスラム「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月20日~2月2日/ハードコート)の大会5日目、女子シングルス3回戦。
 
 2018年オーストラリアン・オープン・チャンピオンのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)のプロとしてのキャリアは、金曜日のメルボルン・パークで終わりを遂げた。

「私はよく泣く方ではないんだけど」と言い張ったウォズニアッキは3回戦でオンス・ジャバー(チュニジア)に5-7 6-3 5-7で敗れたあと、コートサイドの椅子に座って涙を流した。

 メルボルン・パークのスピーカーから、聴き慣れたニール・ダイアモンドの曲“スイート・キャロライン”が流れる。彼女のコーチだった彼女の父もまた、29歳のウォズニアッキを小さい娘だったころのように抱き上げながら涙を抑え、彼女の母も泣いていた。元ニューヨーク・ニックスのフォワードで夫のデビッド・リーは微笑んでいたが、彼もまた涙をこらえていた。

 最後の試合後の記者会見でのウォズニアッキの最初の任務は、目に痛みを与えている異物がどこにあるか見つけることだった。

「何か繊維があると言われたんだけど」と彼女は明かしたが、どうやら泣いているうちに流れ出たようだった。

「多くの感情が沸き上がってきた。たくさんあって、直ぐに整理して話すことはできないわ」と元世界1位のウォズニアッキはコメントした。「多くの興奮と、少しの悲しさ。子供のころから今までのフラッシュバック。でも、私は幸せよ。とても幸せ。たくさん泣きはしたけれど、悲しみの涙ではなかった。ただの、幸せの涙だったと思う」。

 昨年の終わりにウォズニアッキは、グランドスラムで唯一のタイトルを勝ち獲った場所であるオーストラリアン・オープンのあとにプロテニスから引退すると発表した。

 この大会のドロー抽選が行われたとき、4回戦で実現する可能性のあるウォズニアッキと彼女のよい友人である第8シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)の対戦について、メディアは騒ぎ立てていた。セレナは過去にグランドスラムで獲得した「23」のタイトルのうち7つをオーストラリアン・オープンで獲っていた。

 ところがこのふたりのどちらもが、4回戦に駒を進めることができなかったのだ。ウォズニアッキは自分の最後の試合がフォアハンドのミスで終わったということが唯一相応しいことだと観客に言い、セレナは第27シードのワン・チャン(中国)に対する自分のショッキングな敗戦を「プロらしからぬもの」と表現した。ふたりは試合後に会い、慰めあった。

「ええ、彼女は試合のあとロッカールームに来たわ。私たちはふたりとも、自分たちの試合について失望を感じていたの」と友人のレガシーについて尋ねられたセレナは涙を流しながら語った。

「ええ、彼女は素晴らしいキャリアを送った。ああ、感傷的になってきたわ。彼女がいなくなってしまうなんて寂しい…」

(APライター◎ジョン・パイ/構成◎テニスマガジン)

※写真はカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 24: Caroline Wozniacki of Denmark drapes a Danish flag over her shoulders after losing her Women's Singles third round match against Ons Jabeur of Tunisia on day five of the 2020 Australian Open at Melbourne Park on January 24, 2020 in Melbourne, Australia. (Photo by Mark Kolbe/Getty Images)


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