女子は上位13シードのうち8人が敗退「どんなことだって起こり得る」とハレプ [オーストラリアン・オープン]

今年最初のグランドスラム「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月20日~2月2日/ハードコート)の大会6日目、女子シングルス3回戦。
 
 混沌とした一日となった金曜日、24回目のグランドスラム制覇を目指していたセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)と前年度覇者の大坂なおみ(日清食品)が相次いで敗れた。元世界ランク1位の大坂は、女子テニス界でセンセーションを巻き起こしている15歳のコリ・ガウフ(アメリカ)を前に屈した。

 そしてその傾向は、女子に関しては大会6日目にも続いた。第2シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)と第6シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)も敗退し、結果的に4回戦を前にトップ13シードのうち8人が早くも姿を消したのだ。

 2016年USオープン準優勝者のプリスコバは、第30シードのアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)に6-7(4) 6-7(3)で敗れた。一方で先のUSオープンでベスト4だったベンチッチは、わずか49分のうちに第28シードのアネット・コンタベイト(エストニア)に0-6 1-6で完敗した。コンタベイトは次のラウンドで、18歳のイガ・シフィオンテク(ポーランド)と対戦する。世界59位のシフィオンテクは、第19シードのドナ・ベキッチ(クロアチア)を7-5 6-3で倒した。

 ナイトセッションでは、直近のグランドスラムで2大会連続4強入りしていた第5シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が元世界1位のガルビネ・ムグルッサ(スペイン)に1-6 2-6で敗れた。ムグルッサは次のラウンドで、ザリナ・ディアス(カザフスタン)を6-2 7-6(3)で破って勝ち上がった第9シードのキキ・バーテンズ(オランダ)と対戦する。

「このレベルでは、どんなことだって起こり得るのよ」とグランドスラム大会優勝歴2回のシモナ・ハレプ(ルーマニア)は、これら多くのサプライズについてコメントした。「だからこそときどき、ちょっぴりストレスを感じるの」。

 第4シードのハレプはユリア・プティンセバ(カザフスタン)を6-1 6-4で倒し、次のラウンドで第16シードのエリース・メルテンス(ベルギー)と対戦することになった。メルテンスは20歳のキャサリン・ベリス(アメリカ)を6-1 6-7(5) 6-0で破り、“CiCi”の愛称で知られるベリスのグランドスラム復帰戦での進撃を終わらせた。

(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真はシモナ・ハレプ(ルーマニア)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 25: Simona Halep of Romania celebrates after winning match point during her Women's Singles third round match against Yulia Putintseva of Kazakhstan on day six of the 2020 Australian Open at Melbourne Park on January 25, 2020 in Melbourne, Australia. (Photo by Mark Kolbe/Getty Images)

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