地元の大きな期待を背にバーティは準決勝でケニンと対戦 [オーストラリアン・オープン]

「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月20日~2月2日/ハードコート)」の大会9日目、女子シングルス準々決勝。
 
 アシュリー・バーティ(オーストラリア)は母国のグランドスラム大会にオーストラリア人チャンピオンがいない40年に終止符を打つ日まで、また一歩近づいた。

 世界ランク1位のバーティは火曜日、第1セット第11ゲームでセットポイントをセーブし、タイブレークでもうひとつのブレークポイントを凌いだあと勢いをつかみ、第7シードのペトラ・クビトバ(チェコ)を7-6(6) 6-2で倒した。

 2019年のバーティの進撃はクビトバに対する敗戦で終わったが、2020年シーズンの始まりはそのクビトバを倒してより大きなお祝いへと続いている。

 第1シードのバーティは次に、ソフィア・ケニン(アメリカ)と対戦する。第14シードのケニンはオンス・ジャバ―(チュニジア)を6-4 6-4で下し、初のグランドスラム大会準決勝に駒を進めた。

 約70分がかかった第1セットでバーティは9つあったブレークポイントのうち8ポイントをセーブし、タイブレークの2-3から生き延びるため22ショットのラリーをその大部分で守備に回りながら制したときに、ついに優位に立った。

「あのポイントではボロボロになって走り回っていたわ。とにかく生き延びようと必死だったことを覚えている。重要なポイントであることはわかっていた。よりサバイバル・モードになっていたわね」

 彼女はその流れに乗って第2セットは4-0とリードし、昨年の準々決勝で自分を倒したクビトバからすべての勢いを奪ってしまった。

 1978年のクリス・オニール以来のオーストラリア人女子チャンピオンとなることを目指すバーティにかかる、地元の期待は膨大だ。しかし、バーティはプレッシャーを予想していないという。彼女はこの大会に先立ち、アデレ―ドで母国で初のタイトルを獲得していた。

「(準決勝で)コートに入って行くとき、私は微笑み以外の何も顔に見せるつもりはないわ」とバーティはコメントした。

 ケニンとジャバ―の双方にとって、グランドスラム大会では初めてとなる準々決勝だった。彼女はロシア生まれだが、赤ん坊のときにフロリダに移住し、そこで育った。

「もちろんワクワクしているわ。バーティは母国でプレーしているから、少し違った雰囲気になるでしょうね」とケニンは言った。「私は多くのビッグネームと対戦してきた。でもまだ、その選手の母国でビッグネームと対戦したことはなかったと思う。間違いなく今日とは違った雰囲気になるでしょうけど、エキサイティングだわ。すごく楽しみにしている」。

 今大会でのケニンもまた、現在彼女のベストテニスをプレーしている。これ以前のオーストラリアン・オープンでの彼女の最良の成績は昨年の2回戦進出で、そのときにはシモナ・ハレプ(ルーマニア)に敗れていた。

(APライター◎ジョン・パイ/構成◎テニスマガジン)

※写真は試合後のアシュリー・バーティ(オーストラリア/右)とペトラ・クビトバ(チェコ)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 28: Ashleigh Barty of Australia and Petra Kvitova of Czech Republic embrace at the net following their Women's Singles Quarterfinal match on day nine of the 2020 Australian Open at Melbourne Park on January 28, 2020 in Melbourne, Australia. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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