ティームがトップ3の一角を崩して準決勝へ、ナダルにグランドスラムで初勝利 [オーストラリアン・オープン]

今年最初のグランドスラム「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月20日~2月2日/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第5シードのドミニク・ティーム(オーストリア)が第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)を7-6(3) 7-6(4) 4-6 7-6(6)で倒し、ベスト4進出を果たした。試合時間は4時間10分。

 グランドスラムでティームが4強入りしたのは5回目だが、フレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)以外では初となる。

オーストラリアン・オープン2020|トーナメント表

 全豪に7年連続出場となる26歳のティームは、2度のベスト16(2017年、18年)がこれまでの最高成績だった。昨年は2回戦でアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)と対戦したが、第3セット途中でリタイアしていた。

 2019年シーズンのティームは3月にインディアンウェルズ(ATP1000/ハードコート)でマスターズ初制覇を達成するなど5勝を挙げ、11月のATPファイナルズ(イギリス・ロンドン/室内ハードコート)での準優勝で締めくくった。

 この結果でティームは、ナダルとの対戦成績を5勝9敗とした。ハードコートでは2018年のUSオープン(アメリカ・ニューヨーク)の準々決勝で対戦し、ナダルが0-6 6-4 7-5 6-7(4) 7-6(5)で勝っていた。

 今大会でのティームは、1回戦でアドリアン・マナリノ(フランス)を6-3 7-5 6-2で、2回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したアレックス・ボルト(オーストラリア)を6-2 5-7 6-7(5) 6-1 6-2で、3回戦で第29シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を6-2 6-4 6-7(5) 6-4で、4回戦では第10シードのガエル・モンフィス(フランス)を6-2 6-4 6-4で破って8強入りを決めていた。

 ティームは準決勝で、第7シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。ズベレフは準々決勝で、第15シードのスタン・ワウリンカ(スイス)を1-6 6-3 6-4 6-2で下しての勝ち上がり。

 グランドスラムで19勝を挙げている33歳のナダルだが全豪だけは1度しか勝っておらず、あと2勝すれば「ダブルグランドスラム」(4大大会2回以上制覇)の偉業を達成するとこころまで迫っていた。

※写真はドミニク・ティーム(オーストリア)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 29: Dominic Thiem of Austria celebrates winning match point during his Men’s Singles Quarterfinal match against Rafael Nadal of Spain on day ten of the 2020 Australian Open at Melbourne Park on January 29, 2020 in Melbourne, Australia. (Photo by Cameron Spencer/Getty Images)

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