ムグルッサが戻ってきた…グランドスラム大会準優勝者として [オーストラリアン・オープン]

今年最初のグランドスラム「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月20日~2月2日/ハードコート)は大会13日目、女子シングルス決勝。
 
 ガルビネ・ムグルッサ(スペイン)が今大会で最初のセットを0-6で落としたとき、彼女は敗戦まであと6ゲームというところにいた。しかしそれはこれに先立つグランドスラム2大会での彼女の初戦敗退を考慮すれば、それほどショッキングという訳ではなかったかもしれない。

 土曜日の決勝で彼女が最初のセットを取ったとき、ノーシードのムグルッサは2017年ウインブルドン以来のグランドスラム制覇まであと1セットと迫っていた。26歳のムグルッサは第14シードのソフィア・ケニン(アメリカ)に対して第2セットを落としたが、勝負を分けた第3セット第5ゲームで初のグランドスラム大会決勝を経験していた相手に対して0-40と3つのブレークチャンスを手にしていたのだ。

 しかし、怖いもの知らずの21歳ケニンはそこから5ポイントを連取し、4-6 6-2 6-2の勝利とグランドスラム初タイトル獲得へと突き進む過程でもはや1ゲームも落とさなかった。

 のちにムグルッサは、ハードコートでは初となるグランドスラム大会決勝に至り、グランドスラムでのここ10大会で2度目となる4回戦以上への進出を果たした今、“戻って来た”と感じているかと尋ねられた。

「戻った? 私がグランドスラム決勝に至ったから人々がそう見るというなら、それは理に適っているわ」とムグルッサは答えた。「でも私は、多くの大会でプレーしていたと感じている。私はツアーにいたのよ。私は消えていた訳ではなかった。私はそこにいたのよ。…ただ決勝のほうまで勝ち上がっていなかったというだけで」。

 2015年ウインブルドン決勝でムグルッサはセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)に敗れて準優勝し、それから同じセレナを倒して2016年フレンチ・オープンで優勝した。彼女は2017年ウインブルドン決勝でビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)を下し、グランドスラム決勝でウイリアムズ姉妹の双方を倒した初のプレーヤーとなった。

 しかしムグルッサはその後、2018年と2019年の優勝はモンテレイだけという比較的不毛な2シーズンを過ごした。彼女のランキングは2017年9月の1位から、昨年末の36位にまで下降した。選手は32位以内にいることで、グランドスラム大会でのシードを得ることができる。

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