男子ダブルスに専念したラムがソールズベリーとのコンビでタイトルを獲得 [オーストラリアン・オープン]
今年最初のグランドスラム「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月20日~2月2日/ハードコート)は大会最終日、男子ダブルス決勝。
この種目に集中しようと決めたラジーブ・ラム(アメリカ)の決断は、結果的に大きな成果を生んだ。彼はジョー・ソールズベリー(イギリス)とペアを組み、男子ダブルスのタイトルを獲得したのだ。
第11シードのラム/ソールズベリーは第1セットの序盤から試合の舵を握り、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したマックス・パーセル/ルーク・サビル(ともにオーストラリア)を70分のうちに6-4 6-2で倒した。
これはラムにとって、グランドスラムで2度目のタイトルだ。彼は昨年の全豪でバーボラ・クレイチコバ(チェコ)と組み、ミックスダブルスを制していた。クレイチコバは今大会でニコラ・メクティッチ(クロアチア)とのコンビで臨み、同じロッド・レーバー・アリーナで前夜に連覇を達成していた。
彼は昨年末に体調を壊したときに、メルボルンでミックスダブルスを欠場しなければならないことを伝える電話をした。
「望んでいたオフシーズンを送ることができなかった。おかげでしっかりした準備ができない状態でオーストラリアに、ATPカップ(パース)に到着することになったんだが、感触はよくなかった」と彼は明かした。「そこで僕は、これは自分の健康のためにもパートナーのためにもよくないと思い電話をした。そんな訳で、追加的種目(ミックスダブルス)をプレーすることはよくないと判断したんだよ。もしかしたら、キャリアの残りを通してこの決断を遵守するかもしれない」。
この勝利で35歳のラムは、オーストラリアン・オープンの男子ダブルスで優勝した2013年のブライアン兄弟以来のアメリカ人選手となった。これはラムにとって58回目のグランドスラム男子ダブルス出場であり、決勝進出は初のことだった。
一方で27歳のソールズベリーは今回が8度目のグランドスラム出場で、決勝進出は初めてのことだった。彼はフレデリック・ニールセン(デンマーク)とのコンビで参戦した2018年のウインブルドンで4強入りしたことがあったが、今や2016年にブルーノ・ソアレス(ブラジル)と組んで優勝したジェイミー・マレー(イギリス)以来となる同種目でのイギリス人チャンピオンだ。
21歳のパーセルと25歳のサビルは1998年、つまりパーセルが生まれる以前のトッド・ウッドブリッジ/マーク・ウッドフォード以来となるオーストラリアン・オープン決勝に進出したオーストラリア人同士のペアとなった。
(APライター◎ブルース・マシューズ/構成◎テニスマガジン)
※写真は左からラジーブ・ラム(アメリカ)、ジョー・ソールズベリー(イギリス)、マックス・パーセル(オーストラリア)、ルーク・サビル(オーストラリア)
撮影◎毛受亮介 / RYOSUKE MENJU
Pick up
-
2024-04-22
予約開始『テニスフィジバト道場』(横山正吾 著)5月3日発売!テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2023-10-30
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「あなたは必ずゲームがうまくなる! [ドリル編]」(堀内昌一著)
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)2月5日発売
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2023-06-13
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ テニス』(宮尾英俊著)好評発売中!
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ』のバレーボール、バ
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』(高橋文子著)
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ
-
2023-04-03
『テニスの心理学~“心”技体を鍛えてメンタルタフになれ!』(佐藤雅幸著)
Tennis Magazine extraシリーズの最新刊『
Pick up
-
2024-04-22
予約開始『テニスフィジバト道場』(横山正吾 著)5月3日発売!テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2023-10-30
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「あなたは必ずゲームがうまくなる! [ドリル編]」(堀内昌一著)
「テニス丸ごと一冊 戦略と戦術」シリーズの第4巻、テーマは「
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)2月5日発売
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2023-06-13
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ テニス』(宮尾英俊著)好評発売中!
『ライバルに差をつけろ!自主練習シリーズ』のバレーボール、バ
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』(高橋文子著)
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ
-
2023-04-03
『テニスの心理学~“心”技体を鍛えてメンタルタフになれ!』(佐藤雅幸著)
Tennis Magazine extraシリーズの最新刊『
Ranking of articles
-
2024-04-22
[最新ATPランキング] 2024年4月22日付
-
2024-04-22
ルードがチチパスにモンテカルロの借りを返してキャリア最大のタイトルを獲得「待った甲斐があった」 [バルセロナ・オープン]
-
2024-04-21
ルードが2大会連続決勝進出、相手は前週敗れたチチパス「明日はキャリア最大のタイトルを目指す」 [バルセロナ・オープン]
-
2024-04-17
2022年フレンチ・オープン以来となるクレーコート大会参戦の大坂なおみは初戦敗退 [WTAルーアン]
-
2024-04-20
チチパスが2つのマッチポイントを凌いだ末に4強入り「敗北にかなり近づいていた」 [バルセロナ・オープン]