引退表明のシャラポワも参加、ワールドチームテニス「WTT」のキックオフイベント

日曜日にアメリカ・カリフォルニア州サンディエゴにあるオムニ ラ コスタ リゾート&スパで「ワールドチームテニス(WTT)」のキックオフイベントとなる「WTTセレブリティ・オールスター・マッチ」が行われ、ボブ&マイクのブライアン兄弟が率いる〈チーム・ブライアン・ブラザーズ〉がマリア・シャラポワが率いる〈チーム・シャラポワ〉を22対13で破った。

 WTTは、毎年夏に行われる北米地域の各都市をフランチャイズとした都市対抗形式の男女混合チーム対抗戦。1970年に創設され、創設者の一人にはビリー ジーン・キング(アメリカ)が名前を連ねる。各チームはコーチと男子2選手以上、女子2選手以上を登録し、各対戦は男女シングルス、男女ダブルス、ミックスダブルスの5試合で争う。各試合は1セットマッチ=5ゲーム先取(4-4の場合は9ポイントタイブレーク)。※詳細ルールは公式サイトへ

 今回行われたキックオフイベントでは、〈チーム・ブライアン〉にブライアン兄弟のほか、テイラー・フリッツ(アメリカ)、マディソン・キーズ(アメリカ)、テイラー・タウンゼント(アメリカ)が参加。一方の〈チーム・シャラポワ〉にはシャラポワ(ロシア)のほか、ライアン・ハリソン(アメリカ)、サム・クエリー(アメリカ)、ココ・バンダウェイ(アメリカ)、モニカ・プイグ(プエルトリコ)らが参加した。

 ATPツアーで最後のシーズンをプレーしている、もっとも成功をおさめたダブルスペアであるブライアン兄弟は、ハリソンとマーディ・フィッシュ(アメリカ)のペアに対して5-2の勝利をおさめ、揃って対戦のMVPに選ばれた。

「これはWTT(の魅力)を披露するよい方法だ」とマイク・ブライアンはコメントした。「チケットは売り切れ。エネルギーは途轍もなかった。選手の皆が上機嫌で、素晴らしい雰囲気だった」。

 タウンゼントは最初の3セット(試合)で、ブライアン兄弟のチームが15対6でリードすることを助けた。彼女は女子ダブルスでキーズとともに、バンダウェイとプイグを5-0で倒し、マイク・ブライアンと組んだミックスダブルスでバンダウェイ/ハリソンを5-3で倒した。さらに彼女は女子シングルスでキーズの代役を務め(この大会は選手が途中交代できる)、5-3の勝利で仕事を締めくくった。

 WTTで2度優勝し、グランドスラム大会で5度優勝した経験を持つシャラポワは、水曜日の「WTAツアーからの引退」の発表後、初めてテニスの大会に姿を現し、自分のチームの監督を務めた。シャラポワはWTTのシーズンの間、7月28、29日に〈オレンジカウンティ・ブレーカーズ〉とともに2対戦をプレーすることを予定している。

「私は少女のときからワールドチームカップの一員だった。あの年齢で私が必要としていた経験を与えてくれたのが、この大会だったの」とシャラポワは語った。彼女はブレーカーズとともに、2004年と2017年にWTTタイトルを獲得していた。

「私はこのコートでWTTをプレーした。ここに戻って来て、素晴らしい思い出が蘇ってきたわ。すべてのアスリートが、ある時点で『私は終わった』と言わなければならず、私にとってはそれが今週に来たのよ」

 WTTセレブリティ・オールスター・マッチは、〈サンディエゴ・アビエーターズ〉のホームで、45回目のシーズンをスタートさせた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はマリア・シャラポワ(ロシア)、2月10日ニューヨークのイベントで撮影
NEW YORK, NEW YORK - FEBRUARY 10: Maria Sharapova attends the Evian & Virgil Abloh Collaboration party at Milk Studios on February 10, 2020 in New York City. (Photo by Donell Woodson/Getty Images)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

Pick up

Ranking of articles