アンドレスクはインディアンウェルズ欠場でタイトル防衛に挑戦できず

来週始まる「BNPパリバ・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月11~22日/賞金総額876万1725ドル/ハードコート)でUSオープン優勝者のビアンカ・アンドレスク(カナダ)は、故障した左膝がいまだ完治していないためタイトルを防衛することができなくなった。

 本戦開始の4日前に当たる土曜日に、アンドレスクは今大会を欠場する旨を発表した。彼女は10月に中国・深圳で行われたWTAファイナルズで故障して以来、大会に出場していない。

 カナダのオンタリオ州出身で19歳のアンドレスクは、故障の詳細を明らかにはしなかった。

「皆さんの多くがご存知のように、私は昨年のWTAファイナルズで被った故障にずっと苦しめられてきました」とアンドレスクは大会のツイッター上に発表された声明文の中でコメントした。「回復への道は長く、コートに戻ってインディアンウェルズでタイトルを防衛することを楽しみにしていたものの、残念なことに私はまだ100%ではありません…。私は回復とリハビリに気持を集中させ、可能な限り早くコート戻ってくることができるよう全力を尽くしています」。

 昨年のBNPパリバ・オ―プンでの優勝は、2019年を世界ランク150位以下で始めたアンドレスクがその年にツアー大会で獲得した3つのタイトルの最初のものだった。昨年に幸先のいいシーズンのスタートを切ったアンドレスクはワイルドカード(主催者推薦枠)を得て本戦に出場し、劇的な決勝でアンジェリック・ケルバー(ドイツ)を倒して栄冠に輝いていた。

 アンドレスクは肩の故障のために次のマイアミ・オープンでは4回戦で途中棄権し、その故障のために長く戦列を離れていた。しかし8月にトロントで行われたロジャーズ・カップで復帰するなり優勝すると、続けてUSオープンでグランドスラム初制覇の快挙を達成した。

 長くプレーできていないにも関わらず、アンドレスクはWTAランキングでカナダ人としては史上最高となる4位の座をキープしている。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は昨年のインディアンウェルズでツアー初優勝を飾ったときのビアンカ・アンドレスク(カナダ)
INDIAN WELLS, CA - MARCH 17: Bianca Andreescu (CAN) with the winners trophy after Andreescu defeated Angelique Kerber (GER) to become the 2019 BNP Paribas Open Champion after a finals match played on March 17, 2019 at the Indian Wells Tennis Garden in Indian Wells, CA. (Photo by John Cordes/Icon Sportswire via Getty Images)

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