ロジャー・フェデラー(スイス)が家に閉じこもることを強いられているアマチュアのプレーヤーたちに向けて、究極のオンラインキャンプを提供した。多くの者が史上もっとも偉大な選手とみなしている彼から、テニス上達のアドバイスをもらえるチャンスを手にできるというのだ。

 新型コロナウイルスが原因で世界中の人々が自宅で隔離状態――健康を保ち、また他の人々を健康を害さないようにするため、人々の間に距離をとることを意図してとられた措置だ――となっているときに、かなりの数のアスリートがフィジカルコンディションを保つ提案としてソーシャルメディア上にエクササイズやドリルなどを投稿している。

 それに倣ってフェデラーも『役に立つ単独で行うドリル』と称して同様のことをしていたが、彼は火曜日にさらなる一歩を踏んだ。彼が見せるボレーのエクササイズを模倣したビデオを撮影し、それをツイートするようにフェデラーは促した。それから何人かに返答し、ちょっとしたアドバイスさえ与えたのである。悪くないインストラクターではないか?

 グランドスラムのシングルスで「20」のタイトルを持つ男は、それに先立ち自らが積雪の中で壁打ちをするビデオを公開しており、その中には首の後ろからのショットや股下から打つトリックショットの映像も含まれていた。

 今回の彼はオールホワイトのウェアを身に着け、黒い帯のついた白いパナマ帽をかぶり、緑の壁に向かってボレーをして見せた。それは自らが8度優勝し、しかし先週2020年大会のキャンセルが決まったウインブルドンを意識したものだったかもしれない。

 この59秒のビデオの中で、彼は反射神経とフォームをテストしながら200度以上ボールを叩いている。そしてアップから6時間のうちにフェデラーのビデオは100万以上のヒット数を記録し、彼の投稿には1300を超えるコメントが集まった。そして彼は約束を守り、そのいくつかに返事をした。

「後ろに体を傾けず、リストをより強く」とフェデラーはひとりに返答した。「これからもいい練習を続けてほしい」。

 彼が返答した他の男性の映像には、室内の壁に向かってテニスボールを打つ男性の下の方に昼寝をしている犬の姿が映っていた。フェデラーはこの人物に絵文字を交え、「ボールを犬の上に落とさないという自信は素晴らしいね」と返答した。

 そのほかにも彼は「よくやった」、「上出来だよ」、「よく頑張ったね」などの言葉による励ましを送った。

 2月に右膝に関節鏡による手術を受けたフェデラーは、他の皆と同じようにテニスツアーの再開を待っている。男女のプロツアーは新型コロナウイルス感染症の世界的拡大を理由に、少なくとも7月半ばまでは休止されることになっている。

 全米テニス協会(USTA)は先週、現在のところ他の誰かとスポーツを行うことを避けるよう勧告し、「集団で休むことが社会の利益につながる」と呼びかけた。

 USTAはまた、テニスボールを分かち合ったりコート上でいろいろな物(ボール、ネットポスト、コートサーフェス、ベンチ、コート入口のハンドルなど)を触ったりすることによって、ウイルスが人々に感染する可能性はあると指摘した。

 ジョンズ・ホプキンズ大学によれば、世界中で130万人の人々が新型コロナウイルスに感染していると診断され、7万人以上の人々が命を落とした。テストを受けられる人々の数が限られていること、国によって死亡者の数え方が違うこと、またいくつかの国の政府が意図的に感染者や死者の数を抑えて公表していることを考慮すると、真の感染者と死者の数は間違いなくこの公表されている数字よりもずっと多いはずだ。

 ほとんどの人々にとって、ウイルスは熱や咳といった中程度の症状を引き起こす。しかし高齢者や、すでに他の病気を病んでいる人々には、肺炎などのより重い症状が出ることがある。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真は南アフリカで行われたエキシビションマッチでのロジャー・フェデラー(スイス)
CAPE TOWN, SOUTH AFRICA - FEBRUARY 07: Roger Federer of Switzerland during the Match in Africa between Roger Federer and Rafael Nadal at Cape Town Stadium on February 07, 2020 in Cape Town, South Africa. (Photo by Ashley Vlotman/Gallo Images/Getty Images)


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