今年1月に開催されたATPカップで大きな話題になったのが、ステファノス・チチパス(ギリシャ)が着用していたシューレースのないシューズだ。アディダスのSTYCONレースレス。チチパスはスライディングでボールを拾うときにシューレースがコートに擦れて切れてしまうことがあるが、その問題を解決してくれるものだった。

 今回、そのシューズを履いて実際にテニスコートでプレーしたので、その感想をまとめる。まず最初に重要なのがサイズ感。かなりタイト目なつくりなので、私は普段履いているサイズの28㎝だが、それでは足全体(特に甲)の締め付けがきついため、1㎝大きい29㎝を選んだ。

画像: 今回試したSTYCON。靴ベラと説明書が入っていないバージョンもあるという

今回試したSTYCON。靴ベラと説明書が入っていないバージョンもあるという

 アドバイスするなら「1㎝大きいサイズ」を選ぶことが一つの目安になるかもしれない。もちろん、ショップで試着することが一番の方法である。

 プレーしたのは室内カーペット、砂入り人工芝、ハードの3つのサーフェス。まず、摩擦の大きいカーペットではシューズが止まり過ぎる感覚があるので若干不向きかもしれない。しかし、ハードコートではしっかりストップできるうえ、適度にスライディングすることもできた。

画像: グリップ力の高いアウトソール

グリップ力の高いアウトソール

 驚いたのは砂入り人工芝でプレーしたときだ。他のシューズでは滑り過ぎてバランスを崩してしまうこともあるが、しっかりブレーキが効いて止まりたいところで止まれた。ハード、砂入り人工芝でかなりよい感触を得られた。このグリップ力は、クレーコートでも存分に発揮できるのではないかと思う。

 タイトなつくりのため、コート上ではかなり動きやすかった。シューズが足の一部のような感覚で、思い切りコートを蹴ってそのパワーで行きたい方向へ素早く動くことができる。

 コート上での自身のステップワークにこだわりを持つ競技系プレーヤーには、最高の武器になるはずだ。その代わり、コートを降りたらすぐに脱いで足をリラックスさせた方がよいだろう。そのくらい、フィット感は「戦闘向き」である。


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