インターハイの中止が決定、春のセンバツに続き夏も

全国高等学校体育連盟(全国高体連)は26日、臨時理事会を開き、新型コロナウイルス感染拡大のため、8月から21府県に分散して開催予定だった「全国高等学校総合体育大会」(高校総体/インターハイ)の中止を決定した。

 全30競技中、テニス競技は、8月11日から17日まで滋賀県長浜市で、男女団体戦の「第77回全国高等学校対抗テニス大会」、男女個人戦(単複)の「第110回全国高等学校テニス選手権」を開催予定だった。

 高校総体の中止は、1963年に大会が始まって以来初めて。

 テニス競技は、1934年に全国大会を始めて以来、戦争(1939〜46年、48年〜49年)の時期を除いて連続で開催されてきた。1963年から高校総体の競技に含まれ、今年が110回目の大会だった。全競技を通じ、全国大会の歴史はもっとも古い。

 2月29日には、男女団体戦の「第42回全国選抜高校テニス大会」(3月20〜26日/福岡・博多)の中止が発表され、これで高校3年生は、春のセンバツ、夏のインターハイと全国大会出場の夢が絶たれることになった。

 新型コロナウイルスの感染拡大と、政府による緊急事態宣言が発令されている現在、各地で部活動が停止し、都道府県予選も実施できない難しい状況が続いていた。

 全国高体連加盟のテニス部は、男子2825校、5万3784人、女子2577校、3万3187人(2019年8月調査/高体連)。

全国高等学校体育連盟テニス専門部|石原弘也部長コメント

「全国高体連の臨時理事会が行われ、今年度のインターハイ中止が決定されました。最後まで開催に向け粘ってきましたが、かないませんでした。今の現状を鑑みれば生徒の命、健康が第一であり、致し方ない決断だと思います。ただ私たちはここから何ができるのかを考えていきます。(春夏の全国大会が中止となった)3年生を思うと不憫でなりません。ここまで積み上げてきたものを次につないでいく何かを考えていきたいと思います」

※写真は昨年の南部九州インターハイ会場(宮崎県)

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