「コートに戻る日が待ち遠しい」とセレナ、ウイリアムズ姉妹がインスタライブで共演

セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックが鎮まったあと、競技に戻っていく日を楽しみにしている。その理由のひとつは、「これまでになくフィーリングがいい」からだという。

 一方で彼女の姉ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)は、ルーフトップバーで気ままに遊んだりすることを楽しみにしている。

 スポーツ史上もっとも大きな成功をおさめている姉妹は――グランドスラムにおいてふたりは合わせてシングルス30勝、さらにペアとしてダブルス14勝を挙げた――火曜日、ちょっとした秘訣と笑いを提供しながらオンラインセッションで一緒にヨガを行ったあと、ふたりで少し言葉を交わした。

 男子と女子のプロテニスツアーはパンデミックにより3月途中から中断しており、少なくとも7月13日までこの状態が続くことになっている。例えばフレンチ・オープンは従来の5月から9月に延期され、ウインブルドンは75年ぶりに中止(戦争以外では史上初)となった。

 通常の状況下であればウイリアムズ姉妹は今週、ロラン・ギャロスの前哨戦であるクレーコート大会のイタリア国際でプレーしていたかもしれなかった。

「コートに戻る日が待ち遠しくて仕方がないわ。それが私のもっとも得意なことだから。私は間違いなく、テニスをプレーすることが大好きよ」とセレナは現在の心境を語った。

「でもこの中断は…“必要悪”だわ。気持ち的には望んでいなかったけど、私の身体はそれ(休み)を必要としていた。そして今、私はこれまで以上にフィーリングがよくなっているわ。よりリラックスし、体調がよくなっていると感じているの。今の私はただただ飛び出していって、本当のテニスをプレーできるという気分だわ」

 生活が通常の状態に戻ったときに何を楽しみにしているかと妹に尋ねられた姉のビーナスは、「外に出かけて、シャンパンを手にルーフトップバーで気ままに遊びたいわ。ダンスして、ただ楽しい時間を過ごしたい」と答えた。

 その時はまだ先になりそうだが、チャンピオンがどのように身体をほぐしているか知りたいと願うファンたちは、23度グランドスラムのシングルスで23回の優勝を遂げたセレナがおしゃべりしながらストレッチを行う様子を目にするチャンスを手に入れた。

 ウインブルドンで5度、USオープンで2度優勝したビーナスは、そばに置いたヨガマットの上で妹に合流した。彼女はたまに変更を加えたバージョンを見せながら、ほぼ同じルーティンを行った。

 これらはすべて、姉妹それぞれのインスタグラムでライブ配信された。ヨガが終わったあと、ふたりはお互いにいくつか質問し合った。それからビーナスがそこに残り、視聴者からの質問に答えた。

 このセッションを行った目的は、人々がパンデミック下で自宅にとどまることを強いられている間に体調を維持するのに役立てればよいと考えたからだったようだ。

 ある時点でセレナは、「これをやりながら、ケガをしないようね」と注意を呼び掛けた。また別の瞬間には、「もし私と同じように膝に問題を抱えているなら、膝当てパッドを使ってね」とアドバイスした。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真は昨年8月にアメリカ・ニューヨークで行われたイベントでのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ/右)とセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)(Getty Images)

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