もしワールドチームテニス(WTT)が成功すれば、グランドスラム優勝者であるソフィア・ケニン(アメリカ)とスローン・スティーブンス(アメリカ)は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックが世界中でロックダウンを発動させたあとに観客の前でプレーする初のテニスプレーヤーとなるかもしれない。

 WTTは火曜日、ウェストバージニア州のリゾートで7月12日から8月2日までの3週間に屋外で行なわれる各試合で最大500人の観客を受け入れることを計画していると明かした。

 リーグはまた、今年は賞金総額を500万ドルに引き上げると発表した。これは2019年シーズンと比べ、150万ドルの増加となる。

 ATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子テニス協会)および国際テニス連盟(ITF)に認定されたすべてのテニス大会は、パンデミックにより少なくとも7月末まで休止となっている。それには本来ならこの日曜日に本戦を始めるはずだったが日程を9月に延期したフレンチ・オープン、75年ぶりに中止(戦争以外では史上初)となったウインブルドンも含まれている。

 しかしWTTは、これらのツアーに属していない。WTTの試合に出場しても選手は世界ランキングのポイントを獲得することはできないが、その代わりに大会を開催しても問題ないかに関してこれらの団体の決定に従う必要はない。

 非常事態の中での開催となるため、WTTは通常のようにアメリカ各地で試合を行う代わりに9チームをひとつの会場(ウェストバージニア州ホワイトサルファースプリングスのグリーンブライアー)に集合させることを決めた。

 そしてこのところ世界各地で開催されている無観客のより小さなエキシビション大会と違い、WTTは2500席の屋外スタジアムの5分の1に当たる500枚のチケットを販売する予定だという。

 必要な場合に備えて屋内コートも用意されるが、観客がそこで観戦することはできない。

 WTTの最高経営責任者(CEO)であるカルロス・シルバ氏は最近受けたインタビューの中で、他の大会がヘルス面の手順をどのように対処したかを見るため、UFCファイト(総合格闘技)やNASCARレーシング(ストックカーレース)を含めて開催された他のスポーツのイベントを密に観察していたと語った。これらのスポーツのどれもが、今月活動を再開した際に観客の受け入れを許可していなかった。

 大会主催者によれば、出場選手の中には1月にオーストラリアン・オープンで優勝したケニン、2017年USオープン女王のスティーブンス、ふたりで組んだダブルスでグランドスラムを16回制したボブ&マイクのブライアン兄弟(アメリカ)らが含まれている。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真は昨年7月にアメリカ・ワシントンDCで行われたワールドチームテニスの試合の様子(Getty Images)


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