ティームとズベレフがベルリンでのエキシビション大会の目玉に

男子テニスのトップ選手であるドミニク・ティーム(オーストリア)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、ニック・キリオス(オーストラリア)が、7月にベルリンでエキシビションマッチをプレーすることになった。

 男女のプロテニスツアーが新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより休止している間に開催されるこの大会は、7月12~19日にベルリンのふたつの違った会場で行われる。

 大会主催者は金曜日、7月13~15日にシュテフィ・グラフ・スタジアムのグラスコートで最初のイベントが開催され、もうひとつの大会は閉鎖されたベルリンの元国際空港(テンペルホーフ空港)の格納庫に設置されたハードコートで7月17~19日に行われることになると発表した。

 この両大会には男女それぞれ6人ずつの選手が出場し、賞金総額は20万ユーロとなっている。

 男子の大会にはティーム、ズベレフ、キリオスのほかに若手のホープであるヤニク・シンネル(イタリア)も参戦することになっており、残る2名は追って発表される。

 女子の出場者の中にはエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)、キキ・バーテンズ(オランダ)、ユリア・ゲルゲス(ドイツ)、アンドレア・ペトコビッチ(ドイツ)が名を連ねており、残りふたりはまだ決まっていない。

 試合では7日間で6対戦プレーする可能性がある選手の疲労を軽減するため、第3セットの代わりにスーパータイブレークが採用される。またコート上の人員を最小限に抑えるため、線審はおらずエレクトリック・ラインコールが使用される。

 このエキシビションマッチを運営する会社の最高執行責任者(COO)であるエドウィン・ウェインドルファー氏は、スタジアムには試合を行うにあたって80~90人の人々を迎える予定だと話した。それにはプレーヤーと審判以外に、テレビのスタッフやコーチらも含まれる。

 彼は7月までに観客数の上限に関する規則が変われば、恐らく500~1000人までの観客を受け入れる可能性もあると言及した。

 なお現在、大会主催者はキリオスがこのイベントのためにオーストラリアからドイツに渡航することができるよう手配しているところだという。

 このエキシビション・ウィークは、6月に予定されていたが中止になったベルリンのWTA大会の代わりとして企画されたものだ。WTAツアーで国際ドイツ選手権が最後に開催されたのは2008年に遡るため、もし中止になっていなかったらベルリンで12年ぶりにツアーレベルの大会が復活する記念すべき出来事になっていたはずだった。

 ドイツではパンデミックの間により小さなエキシビション大会がすでにプレーされており、アメリカや他のいくつかの国でも小規模な大会が行われている。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は昨年のハレの大会でのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)(Getty Images)

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