ロラン・ギャロスの記憶を辿り、グランドスラム再開を待ちわびる

フレンチ・オープンはその場所や背景、それからもちろんそのコートサーフェスゆえに多くの者たちに愛されている。

 元来の予定通り行われていれば2週目に入っていたはずだった今年ふたつ目のグランドスラム大会であるロラン・ギャロスの15日間の間、プレーヤーたちとその個性は注目を集め続ける。フランステニス連盟(FFT)は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックを理由に、フレンチ・オープンを9月に延期した。実際多くの公認されたテニス大会は、少なくとも7月半ばまでは休止されている。

 グランドスラム大会が今年ふたたび行われるかどうか、まだ誰にもわからない。テニスのカレンダーにある次のグランドスラム大会は、今のところUSオープンだ。USオープンは従来の予定通り、8月後半に開催される予定となっている。

 そこで今はロラン・ギャロスの過去の大会から記憶を呼び起こし、レッドクレーの上で繰り広げられるアスリートたちの情熱やパフォーマンスに思いを巡らしてみよう。

 ウイリアムズ姉妹の喜び、アンディ・マレー(イギリス)の怒り、ガエル・モンフィス(フランス)の跳躍、ステファノス・チチパス(ギリシャ)や他の選手のダイビング、多くのプレーヤーたちのダッシュ、体を精いっぱい伸ばしてのプレー、サービスや他のショット、祝いのジェスチャーなど…

 それらはいつの日か、戻ってくるはずだ。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は昨年のフレンチ・オープンでのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)(Getty Images)

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