キリオスがUSオープン開催に反対の意を表明「身勝手な判断」

男子テニス世界ランク40位のニック・キリオス(オーストラリア)が木曜日に自身のツイッターを更新し、「USオープンは開催されるべきか?」という質問をラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)に向けて投げかけた。

 キリオスは新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックが世界的に悪化していることをWHO(世界保健機関)が警告しているという情報を引き合いに出し、「ATP(男子プロテニス協会)はUSオープン開催を推進しようとしている。今の状況を考えれば身勝手な判断だ」と批判した。

「僕の意見として、間違いなくテニスが再開される前にウイルスの問題はもちろん暴動(人種差別への抗議デモ)などの課題を克服する必要がある」とキリオスは主張した。

 男女のプロテニスツアーはパンデミックにより3月途中から中断しており、少なくとも7月末までこの状態が続くことになっている。ウインブルドンは75年ぶりに中止(戦争以外では史上初)となり、フレンチ・オープンの開始日は5月から9月に延期された。

 全米テニス協会(USTA)はUSオープンを開催するか否かについて、来週にも決断を下すと見られている。USオープン本戦の開始は、今のところ8月31日に予定されている。(テニスマガジン)

※写真はオーストラリアン・オープンでのニック・キリオス(オーストラリア)(Getty Images)

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