チョリッチが「アドリア・ツアー」参加後に感染した2人目のテニス選手に

ボルナ・チョリッチ(クロアチア)がクロアチアで開催されたチャリティ大会「アドリア・ツアー」に参加したあと、新型コロナウイルス(COVID-19)で陽性と診断された2人目のテニスプレーヤーとなった。

 世界ランク33位のチョリッチは、同じイベントに出場していたグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が日曜日に陽性だったと発表したあと、ウイルス検査を受けた約1000人の中のひとりだった。同大会はディミトロフの感染判明を受けて、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)とアンドレイ・ルブレフ(ロシア)がプレーする予定だったザダル大会の決勝はキャンセルされた。

 ジョコビッチが企画して「アドリア・ツアー」と名付けられたこのチャリティ大会は毎週末にバルカン各国を巡る形式をとり、クロアチア・ザダルでの今回は第2戦だった。チョリッチは土曜日にアドリアティックリゾートで行われた試合で、ディミトロフと対戦していた。

「ハロー、皆さん。僕がCOVID-19で陽性だったことを報告したい。ここ数日の間に僕と接触した人は皆、検査を受けて欲しい」とチョリッチはSNSにメッセージを投稿した。彼は現在の体調について、「気分はよく、どんな症状も出ていない」と報告している。

 世界19位でグランドスラム大会で3度準決勝に進出した実績を持つディミトロフは、今のところCOVID-19に感染したと明かしたテニス選手の中でもっとも有名な存在だ。日曜日にインスタグラムを通して行われた彼の発表は、USオープン開催が決まった週の終わりに起きた。

 ディミトロフの発表のあと、ジョコビッチは母国でテストを受けるためにベオグラードに渡ったと伝えられている。他の参加者と彼らと接触のあった人たちは、日曜日にザダルで検査を受けた。

 これに先立ちジョコビッチは、ウイルス対策で大会が採用する制限が厳しすぎることを理由に、8月31日から9月13日までフラッシングメドウで行われるUSオープンでプレーするかどうか分からないと話していた。

 男子のディフェンディングチャンピオンであるラファエル・ナダル(スペイン)や女子世界1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)などトップ選手の何人かはCOVID-19のホットスポットだったニューヨークへ赴くことに懸念を示していたが、中にはプレーに戻ることへの熱意を表明した選手もいる。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はATPカップでのボルナ・チョリッチ(クロアチア)(Getty Images)

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