7月1日から3日間に渡って開催された「BEAT COVID-19 OPEN」が閉幕した。無観客&LIVE配信で行われた大会は、男子がダニエル太郎(エイブル)、女子は加藤未唯(ザイマックス)が優勝を飾り、優勝賞金150万円を手にした。

 クラウドファンディングにより運営される賞金大会には男女各10人の国内トップ選手たちが参加。初日、2日目は各リーグ5人によるラウンドロビン方式の予選が行われ、最終日に各リーグ上位1位と2位による決勝トーナメントが開催。試合はショートセット(4ゲームマッチ)の3セットマッチで行われた。

 予選リーグに続き今大会で2度目の対戦となった清水悠太(三菱電機)とのフルセットマッチを制したダニエルは「とても充実した3日間だった」と振り返る。ツアーが休止となり、実戦の場から離れている中、真剣勝負の緊張感や心地よい疲労と筋肉痛に選手としての本能が刺激されたようだった。

 ツアー休止期間の「自分磨き」の成果を見せたのが加藤だ。ダブルスではグランドスラムでベスト4入りした実力者だが、近年はシングルスで思うような成績が残せていなかった。「この(ツアー休止の)間にシングルスの練習をして、その成果が出た。シングルスは楽しいなと思った」と笑顔を見せていた。

 いまだ新型コロナウイルスの感染拡大が終息しない中での大会は、「BEAT COVID-19」の冠のとおり感染防止対策のロールモデルを目指した大会でもあった。ソーシャルディスタンスの徹底はもちろん、選手へのPCR検査、入場者全員への大会前後2週間の健康チェックとそれに基づいた会場内のゾーニング、コート上では審判やボールパーソンの制限、各所に置かれた消毒液と啓蒙……。出場選手であってもゾーニングに違反すれば厳しく咎められる。

 選手たちからは「これだけの対策をしてもらえれば安心してプレーできる」という声が多く聞かれた一方で、今後のテニスイベント&大会に向けては、「PCR検査など、これだけのことができるのはツアーレベルの大会に限られる」という指摘があったのも事実だ。

 それでもツアー休止期間にあって選手に実戦の場が与えられたこと、LIVE配信とはいえファンにテニスの真剣勝負を提供できたことなど、一定の意義があったことは間違いない。“withコロナ”が叫ばれる中、この大会が感染防止対策のロールモデルとなっていけるかどうかは今後、次なるテニスイベントに向けて大会の取り組みがどう生かされていくかが重要になっていくはずだ。

画像: 女子優勝の加藤未唯(写真◎毛受亮介)

女子優勝の加藤未唯(写真◎毛受亮介)

決勝トーナメント

男子決勝

◯ダニエル太郎(エイブル)5-4(6) 1-4 4-0 ●清水悠太(三菱電機)

男子準決勝

◯ダニエル太郎(エイブル)4-2 4-1 ●伊藤竜馬(北日本物産)

◯清水悠太(三菱電機)4-2 5-4(4) ●斉藤貴史(橋本総業ホールディングス)

女子決勝

◯加藤未唯(ザイマックス)4-1 4-0 ●今西美晴(フリー)

女子準決勝

◯加藤未唯(ザイマックス)4-1 4-1 ●牛島里咲(マサスポーツシステム)

◯今西美晴(フリー)0-4 4-1 5-4(4) ●本玉真唯(島津製作所)

予選リーグ

男子予選リーグ

男子|Beat1
1位 ダニエル太郎(エイブル)4勝0敗
2位 清水悠太(三菱電機)3勝1敗
3位 野口莉央(明治安田生命)2勝2敗
4位 小ノ澤新(イカイ)1勝3敗
5位 山中太陽(西宮テニスクラブ)0勝4敗

男子|Beat2
1位 斉藤貴史(橋本総業ホールディングス)4勝0敗
2位 伊藤竜馬(北日本物産)3勝1敗
3位 望月勇希(イカイ)2勝2敗
4位 田沼諒太(ワールド航空サービス)1勝3敗
5位 松井俊英(ASIA PARTNERSHIP FUND)0勝4敗

女子予選リーグ

女子|Beat1
1位 本玉真唯(島津製作所)4勝0敗
2位 牛島里咲(マサスポーツシステム)3勝1敗
3位 佐藤久真莉(富士薬品)2勝2敗
4位 華谷和生(三浦工業)1勝3敗
5位 日比野菜緒(ブラス)0勝4敗

女子|Beat2
1位 加藤未唯(ザイマックス)4勝0敗
2位 今西美晴(フリー)3勝1敗
3位 岡村恭香(橋本総業ホールディングス)1勝3敗
4位 大前綾希子(島津製作所)1勝3敗
5位 清水綾乃(Club MASA)1勝3敗

※男子優勝のダニエル(右)と準優勝の清水(写真◎毛受亮介)


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