膝の手術を経て、フェデラーが東京オリンピック含む2021年シーズンに照準

2度の膝の手術から回復する過程にあるロジャー・フェデラー(スイス)は、すでに東京オリンピックを含む2021年シーズンに向けて照準を合わせている。

 フェデラーは月曜日に自身がシニアチームメンバーに名を連ねるスイスのパフォーマンスブランド『On(オン)』と共同開発したシューズの発表を行い、まだトップレベルのテニスをプレーすることはできないが順調に快方に向かっていると近況を明かした。

「僕はふたたび、かなり体調がよくなってきたよ」とフェデラーはオンラインでファンから質問を受けたときに話した。「まだ自分はテニスを完全な状態でプレーできるレベルには達していないけどね」。

 今年の8月に39歳になるフェデラーはグランドスラムの男子シングルスで史上最多記録となる20回の優勝を誇るが、オリンピックの同種目で金メダルを獲得したことはない。

「現在の目標は、本当に来年に向けて準備をすることなんだ」とフェデラーはコメントした。

 オリンピックの決勝は2021年8月1日で、フェデラーが40歳の誕生日を迎える1週間前に予定されている。彼はスタン・ワウリンカ(スイス)とペアを組み、2008年北京オリンピックの男子ダブルスで金メダルを獲得している。

 今年2月に右膝の手術を受けていたフェデラーは、「リハビリの過程で故障が再発したため追加の関節鏡手術を受けた」ことを先月に発表していた。

 男女のプロテニスツアーは新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより3月途中から中断していたが、8月から再開することが決まっている。フェデラーはエリートレベルの大会をほとんど欠場しないで済んでいたが、結果的に2021年シーズンまでプレーしないことになった。

 本来であれば彼が8度タイトルを獲得したウインブルドンが2週目を迎えたこの日、フェデラーはスイス・チューリッヒから同大会についての思いを語った。

 2001年にディフェンディング・チャンピオンのピート・サンプラス(アメリカ)を破った4回戦について、フェデラーは自分のキャリアを築く上で恐らくもっとも重要な試合だったと回顧した。

「ウインブルドンでピート・サンプラスに勝てれば、自分はどこであろうと誰にでも勝つことができるんだと感じた」とフェデラーはファンの質問に答えた。

 そのときは次の準々決勝で敗れたが、フェデラーは最終的にサンプラスとウィリアム・レンショー(イギリス/1880年代に活躍した選手。この時代は前年度優勝者がタイトル防衛をかけて1試合だけ戦うオールカマーズ・ファイナルの方式が採用されていた)の優勝回数「7」を超えることに成功した。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はオーストラリアン・オープンでのロジャー・フェデラー(スイス)(Getty Images)

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