体力測定とトレーニング「40歳からのテニス復帰」

40歳からテニス復帰を目指す編集部Iの突撃企画。シューズ、ウェア、ラケットを買い揃え、コートで練習を始めるも、疑問も湧いてきた。「今の自分の体力レベルはどの程度なのか」。多くのプロ選手を指導してきた佐藤雅弘トレーナー協力の下、体力測定とトレーニングを敢行。果たして、その結果は……?【2016年10月号掲載「40歳からのテニス復帰」】

協力◎CULTURE WORKS 写真◎金城聖子

佐藤雅弘 さとう・まさひろ◎1959年生まれ。84年国士舘大学卒業。高校教員・大学助手を経て90年よりプロ選手・ジュニア選手の育成・強化に携わる。現在、奈良くるみ、土居美咲、穂積絵莉、波形純理、内山靖崇、守屋宏紀、山﨑順平などのコンディショニング指導に携わっている。JOCオリンピック強化委員。修造チャレンジ・コンディショニング部門責任者。ミズノアドバイザリー・スタッフ

青木慎希介 あおき・しんのすけ◎資格:NSCA-CPT、CPR&AED ●活動歴:大学女子サッカー部 フィジカルコーチ、プロバスケットBリーグB1 富山グラウジーズ ヘッドトレーナー、B3 東京八王子トレインズ ヘッドトレーナー

実際に体力測定をやってみた!

ューズ、ウェア、ラケット(まだ試打中で1本に絞っていない!)と用具を揃え、いざテニスコートへ。時間が限られている中、地元の友人と早朝に打ち合うなど、コートに立つ機会を増やしていった。すると、一つ疑問が浮かんできた。自分の身体能力はどの程度のものなのか、また今の自分に足りない部分をどのようにコート外のトレーニングで補うことができるのだろうかと。

 そこで土居美咲選手や奈良くるみ選手などを担当している佐藤雅弘トレーナーに相談。渋谷駅と原宿駅のちょうど間くらい、線路沿いにあるシダックスカルチャー・ワークスのジムで体力測定とトレーニングを行った。

計測した結果…

 この機械で一度測定するだけで、これだけ自分の体のバランスがわかる。機械を両手で持って立っているだけで、これだけ多くの数値が測れるのだ。大きく分けると、栄養管理、体重管理、肥満評価、身体バランス、身体強度、健康評価の6項目あり、その中で体重管理の骨格筋だけが「多い」という評価となった。それ以外はすべて「標準」「均衡」「良好」。普段、サッカー、フットサル、ランニング、テニス、水泳をしているおかげもあり、どれも問題のない数値だった。

 利き腕の右のほうが左よりも筋力があったのは予想どおりだったが、利き足の右よりも左のほうが太く、筋力も大きかった。左足はジャンプのとき踏み足で、一本で体全体を支えることが大きいので、右より大きくなっているのではないかと思っている。

 今回の測定でほかに気になったのは体脂肪率の数値。自宅の体重計兼体脂肪計で測ると、いつも19%前後だが、今回の測定器で14.8%。より正確な数値がわかったのがありがたい。

 余談だが、サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は日本代表に招集する選手には、体脂肪率10%以下を求めているという。そのラインを自分がクリアするのはちょっと難しい。ちなみに錦織圭は2014年の時点で体脂肪率6.1%という数字が公表されている。プロに追いつくのはほとんど不可能なので、あまり気にせず、次に体力測定に臨んだ。今回協力してくれたのは、青木慎希介トレーナーだ。

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