6月にセルビアとクロアチアで行われたチャリティ大会「アドリア・ツアー」に出場後に新型コロナウイルス(COVID-19)で陽性反応を示したグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が7月末に南フランスのムラトグルー・テニスアカデミーで開催の非公式大会「アルティメット・テニス・ショーダウン(UTS)」で競技復帰し、感染に関わる経験についてフランスの新聞に語った。

 同じく感染したが無症状だったノバク・ジョコビッチ(セルビア)やボルナ・チョリッチ(クロアチア)と違い、発症して入院も経験したディミトロフは非常に苦しい思いをしたと打ち明けた。

「非常に辛かった。感染する前の体調とは比べ物にならず、KOを食らったよ。体重が3kg落ち、心肺機能も落ち、味覚も失い、僕は多くのものを失った。20日も家にこもっているというのは、本当に長かった」とディミトロフは明かした。

「検査で陽性と分かった直後は気分は悪くなかったのだが、だんだん具合が悪くなり、ひどい疲労を感じた。他人事だと思っている人々は、それが誰にも起こりえるのだということを知るべきだ。回復してから1週間練習したが、まだ自分本来のレベルでプレーできるほど回復していない」

 USオープンに向かう準備はできているかと聞かれた彼は、「検疫をはじめ、まだまだ多くの問題がある。それに僕にとっては、体調の問題がある」と疑念を示し、「メンタル的には出場できると思うが、3週間に失った体重3kgと体調を取り戻し、それからシンシナティとUSオープンでの5セットをプレーするというのは現時点では野心的すぎると感じる。気分がよく長く練習できると感じる日もあれば、エネルギーがなく空っぽと感じる日もある。これも回復過程の一環なのだろう」と続けた。

 ディミトロフはまた、「ソーシャルディスタンスやマスク着用、頻繁な手洗いなど、予防の措置を遵守しなければいけない。そういった小さな気遣いが違いを生む。特に体の強いアスリートであることも、人を守ってはくれないんだ。ここ数日気分がよくなってきたとはいえ、まだ感染症のダメージを感じている」と話し、自分は大丈夫と考えがちな若者たちに注意を促した。(テニスマガジン)

※写真はオーストラリアン・オープンでのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)(Getty Images)


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