女子テニス世界ランク1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)が新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミック中に海外渡航する危険を冒したくないため、USオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)を欠場すると発表した。

 世界的に健康が危惧されている中、26歳のバーティは8月31日から9月13日までフラッシングメドウで開催されるグランドスラム大会に出場しないことを正式に表明したもっとも注目される選手だ。

 木曜日にAP通信に送ったメールの中でバーティは「チームと私は、今年のウェスタン&サザン・オープンとUSオープンには行かないことを決定しました」と述べ、「私は両大会とも大好きなので、これは難しい決断でした。しかしCOVID-19に起因する重大なリスクが依然として存在し、チームと自分自身をその状況下に置くことに抵抗があります」と説明した。

「私はUSTA(全米テニス協会)にとって大会が素晴らしいものになるよう願っており、次の年に戻ってくることを楽しみにしています」

 昨年にシングルスで初めてグランドスラム制覇を果たしたフレンチ・オープンでタイトル防衛に挑戦するかについて、バーティはまだ決めかねている。5月に開幕する予定だったロラン・ギャロスはCOVID-19の発生により延期され、USオープン後の9月27日スタートに変更された。

 オーストラリアの国境は閉ざされており、パンデミック中にバーティが国外に移動することは難しくなっている。法的にはバーティが渡航するするためには政府の許可を得る必要があり、フライトのオプションは限られている。旅行者がオーストラリアに戻ったときは、強制的に2週間の検疫を受けることになる。

 アメリカでは15万人以上がCOVID-19で死亡しており、彼女以外も渡米に懸念を表明している選手は何人かいる。ウェスタン&サザン・オープン(プレミア5/ハードコート)がエントリーリストを発表したため、バーティはこのタイミングで決定を下す必要があった。

 この大会は本来であればオハイオ州シンシナティで開催されるが、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの影響で今年は例外的にUSオープン(8月31日~9月13日)の会場であるUSTAビリー ジーン・キング・ナショナルテニスセンターで8月20~28日に行われる予定になっている。

 水曜日に公開されたエントリーリストには、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ラファエル・ナダル(スペイン)、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)、コリ・ガウフ(アメリカ)らが名を連ねていた。しかし一方で、バーティ以外にも2度グランドスラム大会を制した大坂なおみ(日清食品)、2019年USオープン女王のビアンカ・アンドレスク(カナダ)らの名前はなかった。

 この時点で明かされたリストに名前があるからといって、その選手が必ず大会に出場すると決まった訳ではない。

 パンデミックにより3月途中からすべての公式戦は中断しているが、男女のプロテニスツアーは8月からの再開を目指している。しかし2020年の残りの期間のために暫定カレンダーが作成されたにも関わらず、主催者が大会をキャンセルするケースも出ている。

 その中には、8月に男子の最初の大会となるはずだったワシントンDCの大会があった。女子ツアーは変わらず、来週にイタリア・パレルモで行われる大会での再開を予定している。(APライター◎ジョン・パイ/構成◎テニスマガジン)

※写真は昨年のUSオープンでのアシュリー・バーティ(オーストラリア)(Getty Images)


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