USオープンがニューヨークで始まる予定期日の1ヵ月前に国の他の地域で感染者数の上昇が見られる中、全米テニス協会(USTA)は同国の花形大会とその前に行われるもうひとつの大会を開催するプランを継続すると発表した。

 通常は1年の最後のグランドスラム大会だが新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックのために2大会目となる今年のUSオープンは、8月31日から9月13日に渡って行われる予定になっている。

 ビリー ジーン・キング・ナショナルテニスセンターは8月20日から28日まで、ウエスタン&サザン・オープンの会場ともなる。この前哨戦はUSTAによって運営されるダブルヘッダーの一環として、今年のみオハイオ州シンシナティからニューヨークへと場所を移して行われることになった。プレーヤーは8月16日に会場に入ることを許される。

 金曜日にUSTAが出した声明には、「最優先事項である“両大会に関わるすべての人たちの健康と安全(の確保)”は、変わらずよい軌道上にあるということに我々は自信を持ち続けています」と述べられていた。

 現時点で不明瞭なのは、どの選手が出場するかということだ。セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)と大坂なおみ(日清食品)は双方の大会に出場すると言っているが、例えば女子世界ランク1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)は出場を控える決断をした。ノバク・ジョコビッチ(セルビア)とラファエル・ナダル(スペイン)はまだ、プランを明らかにしていない。

 声明文の中でUSTAは、健康と安全のためのプランの詳細は大会開始日が近づいてから発表すると述べている。彼らはまた、ATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子テニス協会)と一緒に取り組んでいると言い添えた。

 USTAはほとんどの選手たちと人数を制限した選手のスタッフを特定のホテルに宿泊させてある種の安全地帯を生み出しているが、参加者に民家を借りることも許可している。

 パンデミックにより3月途中からすべての公式戦は中断しているが、男女のプロテニスツアーは8月からの再開を目指している。女子ツアーは変わらず、来週にイタリア・パレルモで行われる大会での再開を予定している。

「ニューヨーク州はCOVID-19に関し、この国でもっとも安全な場所のひとつであり続けています」とUSTAはコメントした。

 確かに今の状況では、それは真実だ。とは言えパンデミックの初期にはニューヨークとその周辺地区はアメリカ国内のホットスポットで、USオープン会場は仮設病院として使われていたほどだった。

 ニューヨークの病院は4月中旬にCOVID-19に感染した1万8000人の患者を受け入れ、毎日750人以上が病院や老人ホームなどで亡くなっていた。これらの数字は5月に急落し、6月以降の入院率と新規感染者の数は比較的安定している。

「我々は一貫して、継続的に状況を監視しています。ニューヨークでは今、状況が劇的に改善されました。州は新型コロナウイルスを制し、素晴らしい仕事をやってのけました」とUSTAのスポークスマンであるクリス・ウィドマイアー氏は語った。

「国際旅行に関して、我々は素晴らしい進歩を遂げました。ニューヨークに来るだけなく、ここからヨーロッパや他の大陸に移動するということについてもです。そんな訳で現時点での我々は、予定した期日通りにふたつの大会を開催できるだろうということに大きな自信を持っています」(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真はUSオープン会場のUSTAビリー ジーン・キング・ナショナルテニスセンターにあるアーサー・アッシュ・スタジアム(Getty Images)


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