エラーニが準々決勝へ、クレーコートで現役最多のマッチ180勝目 [パレルモ女子オープン]

WTAツアー公式戦の「31°パレルモ女子オープン」(WTAインターナショナル/イタリア・パレルモ/8月3~9日/賞金総額22万5000ドル/クレーコート)の女子シングルス2回戦で、元フレンチ・オープン準優勝者のサラ・エラーニ(イタリア)がクリスティーナ・プリスコバ(チェコ)に3-6 6-4 6-3で挽回勝ちして8強入りし、持ち前のクレー巧者としての実力に復活の兆しを見せた。

 これはエラーニにとって、2試合連続でのフルセット勝利だった。エラーニは新型コロナウイルス(COVID-19)に強いられた5ヵ月のツアー休止後初のツアーレベルの大会に、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場していた。

 エラーニは準々決勝で、新鋭のフィオナ・フェロ(フランス)と対戦する。23歳のフェロはこの日、第8シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)を7-5 6-2で退けた。

31°パレルモ女子オープン|PHOTOアルバム

 そのほかの試合では、予選勝者のアリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラルーシ)とワイルドカードで出場した19歳のエリザベッタ・コッチャレット(イタリア)がベスト8進出を決めた。

 サスノビッチがジャスミン・パオリーニ(イタリア)を6-0 6-2で一蹴してここ5日で5度目の勝利を刻み、コッチャレットは第6シードのドナ・ベキッチ(クロアチア)を6-2 6-4で倒す番狂わせを演じた。

 この大会に関与しているプレーヤーとオフィシャルは、4日ごとにウイルス検査を受けることになっており、陽性反応示した選手1名が週末に大会を棄権していた。またボールパーソンの数を減らし、観客の数を制限し、試合後の選手間の握手は行わないといった新しいプロトコルが導入されている。

 2012年フレンチ・オープン決勝でマリア・シャラポワ(ロシア)に敗れて準優勝に終わっていたエラーニは、2017年にアンチ・ドーピングの規則に違反したことで2ヵ月の出場停止処分を受けて以来、調子を取り戻すのに苦労していた。彼女のランキングは2013年に実現したキャリア最高の5位から、今や169位にまで滑り落ちていた。

「今の私は以前よりも落ち着いており、もっといいプレーができているわ」とエラーニはコメントした。「私は試合に貪欲になっているの。集中しているというよりは、今までよりも自分のやるべきことをわかっているという感じかしら」。

 このシチリア島の大会でエラーニは過去4回決勝に進出して2008年と12年に優勝し、ダブルスでも3度タイトルを獲得している。パレルモは彼女にとって、よい思い出を運んでくる場所だ。

 この日の勝利はエラーニのクレーコートでのキャリア180勝目であり、これは他のどの現役選手よりも多い数字となる。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はサラ・エラーニ(イタリア)
PALERMO, ITALY - AUGUST 05: Sara Errani of Italy returns a shot against Kristyna Pliskova of Czech Republic during the 31st Palermo Ladies Open - Day Three on August 05, 2020 in Palermo, Italy. (Photo by Tullio Puglia/Getty Images)

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