新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの最中にテニスの運営団体が必死に日程を書き直そうとしている中、来月に開催予定のATPツアー公式戦「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/クレーコート)が64ドローから96ドローに拡大され、期間が3日間延長される可能性が出てきた。

 ATPツアーは大会拡大の提案を手にローマの主催者にアプローチし、必要となる追加の賞金を負担すると申し出たとイタリアテニス連盟会長のアンジェロ・ビナーギ氏は明かした。

 スペインでの新規感染者数急増のため、9月にイタリア国際の前に行われるはずだったマドリッド・オープンが大会をキャンセルした翌日にこの提案が出された。

「我々はこの件について、次の政令が出されたあとに話し合うつもりです」とビナーギ会長はコメントした。「もし大会に観客を受け入れるチャンスを得られるなら、我々はそれを活用したいと思います。そうでなければ出費が増えるだけなので、我々はその負担に耐えられないでしょう」。

 ビナーギ会長はまた、「それは我々が大きな大会をいかにうまく運営できるかについて、世界に見せる大きなチャンスでもあります」と言い添えた。「マドリッドがもはや開催されなくなった事実が、我々に大きな扉を開いているのです」。

 ローマでのイタリア国際は本来の5月から延期されて9月20日から27日に日程が変わっており、フレンチ・オープンの主要な前哨戦となる予定だ。ロラン・ギャロスもまた延期され、9月27日から10月11日に開催される。

 この拡大の提案には、今のところWTAツアーは含まれていない。それはつまり、女子のイタリア国際は64ドローのままで男子の大会と並行して行われるということを意味する。

 イタリア政府の新型コロナウイルス対策を司る科学技術委員会は先月、会場であるフォロ・イタリコに1日1万7000の観客を迎え入れるというテニス連盟の提案を却下し、大会を無観客で開催するよう指示していた。

 ウイルスに圧倒された最初の西ヨーロッパの国となったイタリアは初期に厳格なロックダウンを実施し、継続的な室内でのマスク着用とソーシャルディスタンスの遵守で感染拡大を抑え込んだ。毎日200~300人の新規感染者を記録し続けてはいるが、その多くは帰国労働者や移民から持ち込まれたものだ。

 今やローマは、8月31日から9月13日までのUSオープンの次に行われるビッグトーナメントとなる予定なのだ。しかし現時点ではアメリカからイタリアにやって来る者は誰であっても、短期の出張でない限りは14日間の検疫期間を取らなければならない。

「我々はスポーツ大臣に対してアメリカから入国するプレーヤーには2週間の検閲期間を命じないようお願いし、政府にリクエストを出しています」とビナーギ会長は説明した。

 プロテニスツアーはパンデミックによる約5ヵ月の休止期間を経て、イタリアでのパレルモ女子オ―プンで今週再開したばかりのところだ。

 昨年のイタリア国際では、ラファエル・ナダル(スペイン)とカロリーナ・プリスコバ(チェコ)が優勝していた。(APライター◎アンドリュー・ダンプ/構成◎テニスマガジン)

※写真は昨年の男子シングルス決勝が行われたセンターコート(Getty Images)


This article is a sponsored article by
''.