ハレプが今季2勝目、通算21回目のツアー優勝 [プラハ・オープン]

WTAツアー公式戦の「プラハ・オープン」(WTAインターナショナル/チェコ・プラハ/8月10~16日/賞金総額22万5500ドル/クレーコート)の女子シングルス決勝で、第1シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)が第3シードのエリース・メルテンス(ベルギー)を6-2 7-5で下し、ツアー通算21回目の優勝を決めた。

 第2セット終盤にブレークを果たして6-5とリードを奪った世界ランク2位のハレプは次のゲームで最初のマッチポイントをものにし、2月のドバイに次ぐ今季ふたつ目のタイトルを獲得した。

WTAツアー2020(パレルモ、プラハ)|PHOTOアルバム

 現ウインブルドン女王であるハレプはドバイで負った足の負傷から回復する前、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックのために5ヵ月の休止を強いられていた。

「戻ってくるまでは本当に大変だったけど、勝利で飾ることができてよかったわ」とハレプはコメントした。

 これはハレプにとってクレーコートでの8つ目のタイトルであり、2018年フレンチ・オープン以来のものだった。クレーコートで彼女より多く優勝している現役選手は、13回のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)と9回のビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)のみとなる。

 23位のメルテンスは最初のセットで2-0とリードを奪ったが、そこからハレプが試合の主導権を取り戻して6ゲームを連取した。この結果でハレプは、メルテンスとの対戦成績を4勝1敗とした。

「彼女のゲームにうまく対応できて、とても満足しているわ」とハレプは試合を振り返った。

 決勝後にUSオープンでプレーする準備ができているかと聞かれたハレプは、月曜日に決めると返答した。

 パンデミックが未だ治まっていない中でプラハ・オープンは先週のパレルモ女子オ―プンでWTA(女子テニス協会)がツアーを再開させてからヨーロッパではふたつ目となる大会で、厳格な衛生面のプロトコルを導入し、無観客、テレビ放映の関係者以外のメディアなしで行われた。

 大会期間中のプレーヤーは、主催者によって完全に予約されたプラハのホテルの1フロアに隔離されて滞在していた。

「厳しい規則だったわ。10日間もひとつの部屋にいるのは簡単なことではないわ」とハレプは笑顔で語った。

 これに先立ち行われた女子ダブルス決勝では、第2シードのルーシー・ラデッカ/クリスティーナ・プリスコバ(ともにチェコ)が第4シードのモニカ・ニクレスク/ラルカ・オラル(ともにルーマニア)を6-2 6-2で退けた。(C)AP(テニスマガジン)

女子ダブルス優勝のルーシー・ラデッカ(チェコ/右)とクリスティーナ・プリスコバ(チェコ)(Getty Images)

※トップ写真は優勝を決めた瞬間のシモナ・ハレプ(ルーマニア)
PRAGUE, CZECH REPUBLIC - AUGUST 16: Simona Halep of Romania competes in the Women's Singles Final against Elise Mertens of Belgium during the WTA Prague Open tennis tournament at TK Sparta Praha on August 16, 2020 in Prague, Czech Republic. (Photo by Martin Sidorjak/Getty Images)

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