リスクを冒して報酬を得たカリニーナ「素晴らしい決断だった」 [USオープン]

今年ふたつ目となるグランドスラム「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月31日~9月13日/ハードコート)が月曜日に開幕し、初日はトップハーフの男女シングルス1回戦が行われた。

 アンヘリーナ・カリニーナ(ウクライナ)は困惑していた。145位のウクライナ人は、もしかしてプレーできないかもしれないと知りながらニューヨークへの長旅をすべきか迷っていたのだ。

USオープン2020|トーナメント表

 1回戦負けに終わりはしたが、彼女はリスクを冒してその報酬を得た。カリニーナは第1シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)に4-6 0-6で敗れた月曜日の試合で、62分しかコートにいられなかった。

 ウェイティングリストの5番目だった彼女にとって、出場は他力本願だった。しかし他の選手が出場を取り消したため、メインドローに入ることが可能となった。

「突然、出られることになった。だから実際には、ここに来たのは素晴らしい決断だったわ」と彼女は振り返った。

 世界ランク145位のカリニーナにとって、完全に悪い日だった訳ではない。彼女は1回戦で負けはしたが、貴重な6万1000ドルの賞金を手にした。練習時間はあまりなく、 新型コロナウイルス(COVID-19)を警戒して大会前に1試合もプレーしていなかった。

「私が練習しているところはこことは違い、それほど多くの機会はなかったの」と彼女は語った。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はアンヘリーナ・カリニーナ(ウクライナ)
NEW YORK, NEW YORK - AUGUST 31: Anhelina Kalinina of the Ukraine returns a shot during her Women's Singles first round match against Karolina Pliskova of the Czech Republic on Day One of the 2020 US Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on August 31, 2020 in the Queens borough of New York City. (Photo by Al Bello/Getty Images)

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