ジョコビッチの失格で“ビッグ3”のグランドスラム連続優勝記録が「13」で終焉 [USオープン]
今年ふたつ目となるグランドスラム「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月31日~9月13日/ハードコート)の大会7日目は、トップハーフの男女シングルス4回戦とボトムハーフの男女ダブルス準々決勝が行われた。
男子シングルス4回戦で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が無造作に後方にボールを打ち込み、それが偶然にも線審の喉元に当ててしまったために失格処分を受けた。
第20シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)に対する試合の第1セット終盤でブレークを許して5-6と劣勢に立たされたあと、世界ランク1位で絶対的優勝候補と目されていたジョコビッチはチェンジコートでベンチのほうに向けて歩きながら、腹を立てて後方にボールを打ち込んだ。ボールは真っ直ぐ線審に向かって飛んでいき、直撃を受けた彼女は膝を落として喉を押さえた。
それは彼が昨年11月から続けていた29連勝とグランドスラムで18勝目となるタイトル探求の驚くべき終焉だったが、同時に男子テニス「ビッグ3」のグランドスラム大会連続優勝記録に終止符が打たれた瞬間でもあった。
ここ13回のグランドスラム大会の男子シングルスは、ジョコビッチが5回、ラファエル・ナダル(スペイン)が5回、ロジャー・フェデラー(スイス)は3回と彼ら「ビッグ3」がタイトルを分かち合っていたのだ。
今大会でのジョコビッチは4度目の優勝、グランドスラム通算18勝目となるタイトルを目指していた。男子の最多記録であるフェデラーの20勝と続くナダルの19勝だけが彼を上回っているが、この両雄がいずれも今回のUSオープンに出場していなかった。
ディフェンディング・チャンピオンのナダルは新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの中での渡航に関する不安を理由に今年の大会でプレーしないことを決め、フェデラーは2度に渡る膝の故障からの回復過程にあった。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)
NEW YORK, NEW YORK - SEPTEMBER 06: Novak Djokovic of Serbia packs his bag to leave the court after being defaulted due to inadvertently striking a lineswoman with a ball hit in frustration during his Men's Singles fourth round match against Pablo Carreno Busta of Spain on Day Seven of the 2020 US Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on September 6, 2020 in the Queens borough of New York City. (Photo by Al Bello/Getty Images)
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