「ただただ“WOW”だわ」とブレイディ、ロジャーズは準々決勝で過去3戦無敗の大坂と対戦へ [USオープン]
今年ふたつ目となるグランドスラム「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月31日~9月13日/ハードコート)の大会7日目は、トップハーフの男女シングルス4回戦とボトムハーフの男女ダブルス準々決勝が行われた。
25歳のジェニファー・ブレイディ(アメリカ)は両手を握りしめて天を仰ぎ、目を閉じてテニスキャリアにおける最大の瞬間に浸った。
「ワオ(WOW)!」と彼女は叫んだ。「ただただ“WOW”だわ」。
元チャンピオンで第17シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)を6-1 6-4で下した第28シードのブレイディは、その日曜日に同大会で初めて準々決勝に駒を進めたグループ――うち2人はアメリカ人だった――の筆頭だった。
シェルビー・ロジャーズ(アメリカ)が2度ウインブルドンを制した第6シードのペトラ・クビトバ(チェコ)に7-6(5) 3-6 7-6(6)で競り勝ち、それに続いた。これはロジャーズにとって2度目のグランドスラム大会準々決勝進出で、フラッシングメドウでは初めてとなる。
「本当に特別な瞬間よ」とロジャーズはコメントした。
彼女は準々決勝で、2年前の優勝者で第4シードの大坂なおみ(日清食品)と対戦する。大坂は日曜日のナイトセッションで、第14シードのアネット・コンタベイト(エストニア)を6-3 6-4で退けた。両者は過去3度対戦しており、そのすべてでロジャーズは大坂に勝っている。
故障や新型コロナウイルス(COVID-19)による懸念など様々な理由から女子トップ8のうち6人を欠く女子のドローは、新顔たちにチャンスを与えている。そんな中、ブレイディほどうまくやってのけた選手はいないかもしれない。彼女はここまでの4試合ですべてストレート勝ちをおさめ、合計19ゲームしか落としていない。
元世界ナンバーワンのケルバーにしてみれば、これは再起の週の突然の終焉だった。2016年USオープンを含めて3度グランドスラム大会を制したケルバーはこの日、ブレイディを打ち破ることができなかった。
ブレイディにとっての最大の難関は、第2セット3-2リードのときに訪れた。ブレイディはメディカルタイムアウトを取り、左脚の腿にテーピングをしてコートに戻ってきた。
「脚の痛みに煩わされ、いいサーブを打てないでいた」とブレイディは振り返った。フロリダに拠点を置く彼女は、世界ランク41位に付けている。「試合を締めくくることができてよかったわ」。
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