錦織が1年の休止からキッツビューエルで復帰も初戦を飾れず [ジェネラリ・オープン]

ATPツアー公式戦の「ジェネラリ・オープン」(ATP250/オーストリア・キッツビューエル/9月8~13日/賞金総額40万355ユーロ/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、第6シードの錦織圭(日清食品)はミオミル・キツマノビッチ(セルビア)に6-4 4-6 2-6で敗れ、約1年ぶりのツアー復帰戦を勝利で飾ることはできなかった。

 昨年10月に受けた肘の手術に続き、錦織は8月17日に新型コロナウイルス(COVID-19)の検査で陽性と判定されたため、ウエスタン&サザン・オープン(ATP1000/ハードコート)とUSオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)の棄権を余儀なくされていた。

 錦織がこれ以前にプレーした公式戦は、2019年USオープン3回戦でアレックス・デミノー(オーストラリア)に敗れた試合だった。彼はキッツビューエルでキツマノビッチに対して幸先よく5-0とリードを奪ったが、続く10ゲームでは僅か2ゲームしか取ることができなかった。

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 世界ランク47位で21歳のキツマノビッチは、錦織が長い間ともに練習するトレーニングパートナーだった。

「僕にとって、この試合に勝つということは非常に大きな意味を持つことなんだ」とキツマノビッチはコメントした。「13歳のときから彼とプレーしてきたから、これは本当に特別な瞬間だよ」。

 そのほかの試合では、第5シードのホベルト・ホルカシュ(ポーランド)がジョアン・ソウザ(ポルトガル)を6-3 7-5で下し、第7シードのギド・ペラ(アルゼンチン)は日本の西岡良仁(ミキハウス)を6-3 6-0で退けた。また、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したセバスティアン・オフナー(オーストリア)はラドゥ・アルボット(モルドバ)に6-7(5) 6-4 7-6(4)で競り勝ち、母国の大会で初戦を突破した。

 本来であれば7月に開催される同大会はパンデミックの影響で日程が変更され、2月のマルセイユ以来となるヨーロッパでのATPツアー大会となっている。

 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。第1シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)はツアーが休止してい期間に足首の手術を受けており、今大会が復帰戦となる。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は昨年のフレンチ・オープンでの錦織圭(日清食品)(撮影◎毛受亮介 / RYOSUKE MENJU)

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