大坂なおみが2年ぶりに女王返り咲き、アザレンカとの元世界1位対決制す [USオープン]

今年ふたつ目となるグランドスラム「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月31日~9月13日/ハードコート)の女子シングルス決勝で、第4シードの大坂なおみ(日清食品)が元世界ランク1位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)を1-6 6-3 6-3で下し、2年ぶりに女王の座に返り咲いた。試合時間は1時間53分。

 グランドスラムで大坂が優勝したしたのは、昨年のオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)以来でキャリア3度目となる。

USオープン2020|トーナメント表

 フラッシングメドウに5年連続出場となった22歳の大坂は、2018年に日本テニス史上初めてシングルスでグランドスラムのタイトルを獲得。決勝では、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)を6-2 6-4で倒して栄冠に輝いた。連覇に挑んだ昨年は、4回戦でベリンダ・ベンチッチ(スイス)に5-7 4-6で敗れていた。

 この結果で大坂は、アザレンカとの対戦成績を3勝1敗とした。前回の対戦は2018年5月のフレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)の2回戦で、そのときは大坂が4-6 7-5 6-3で勝っていた。

 2週間前にUSオープンと同じ会場で行われた前哨戦のウェスタン&サザン・オープン(WTAプレミア5/ハードコート)の決勝でふたりは対戦するはずだったが、大坂が左ハムストリングの故障で棄権したため実現していなかった。

 今大会での大坂は、1回戦で土居美咲(ミキハウス)を6-2 5-7 6-2で、2回戦でカミラ・ジョルジ(イタリア)を6-1 6-2で、3回戦で18歳のマルタ・コスチュク(ウクライナ)を6-3 6-7(4) 6-2で、4回戦で第14シードのアネット・コンタベイト(エストニア)を6-3 6-4で、準々決勝でシェルビー・ロジャーズ(アメリカ)を6-3 6-4で、準決勝では第28シードのジェニファー・ブレイディ(アメリカ)を7-6(1) 3-6 6-3で破って2年ぶりの決勝進出を決めていた。

 2020年シーズンの大坂は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによる中断前の戦績が5勝3敗だったが、同会場で行われた前哨戦で準優勝とここまでの最高成績をおさめた。

 31歳のアザレンカはツアー再開後最初の試合に敗れたが、そのあとから始まった連勝を「11」まで伸ばして決勝を迎えていた。全米決勝は2012年と13年に続いて3度目で、過去2回はいずれもセレナに敗れていた。

 ふたりはいずれもグランドスラムを2度制して世界ナンバーワンの座に就いたことがあり、ともに3度目の四大メジャー制覇を目指していた。

 今大会の結果を受けて週明けに更新されるランキングでは、大坂が3位、アザレンカは14位に浮上することが見込まれている。(テニスマガジン)

※写真は大坂なおみ(日清食品/奥)とビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)
NEW YORK, NEW YORK - SEPTEMBER 12: (L-R) Naomi Osaka of Japan taps rackets at center court with Victoria Azarenka of Belarus after winning her Women's Singles final match on Day Thirteen of the 2020 US Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on September 12, 2020 in the Queens borough of New York City. (Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

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