フェドカップが女子テニス界のレジェンド称えるため大会名を変更
女子テニスの国別対抗戦「フェドカップ」が女子テニス界のレジェンドであるビリー ジーン・キング(アメリカ)を称えるため、大会名を変えようとしている。キング氏が生涯を通して行った平等と社会的正義のための戦いは、次の世代が続くべき礎を築いた。
国際テニス連盟(ITF)は木曜日、「ビリー ジーン・キング・カップ」は女性の名前にちなんで名付けられた初の世界的チーム大会となる発表した。
「私はまだ、ショックを受けています」と76歳のキング氏はこのトリビュートについてコメントした。「私はこのことを非常に名誉に思うとともに、責任も感じています。とても凄いことで、素晴らしい気分です」。
ブランド名の変更は男子のデビスカップに倣って賞金を導入するというこれに先立つ変革に続くものであり、女子のプロテニスサーキットを立ち上げたキング氏の先駆的取り組みの50周年記念と時期を同じくするものでもあった。
「もっと早く行われているべきことだったと我々は感じています」とITFのデビッド・ハガティ会長は語った。
「デビスカップを含めたすべての大きなチーム戦は、男性の名前にちなんで名付けられていました。女子テニスのワールドカップが女子スポーツを変えたビリー ジーン・キング氏のような象徴的な人物の名前を冠するということは本当に相応しいことだと我々は考えています」
象徴的な1ドルの契約にサインした『オリジナル9』として知られるキング氏とその仲間たちは、バージニアスリムズツアー(創設当時の女子プロテニスツアー)をスタートさせるために自分たちのキャリアを危険にさらした。彼女たちの取り組みが、1973年に女子プロテニス運営団体であるWTA(女子テニス協会)の設立につながった。
キング氏の初期の努力が、現在のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)や大坂なおみ(日清食品)のようなトッププレーヤーが謳歌している豊かな賞金制度や巨額のスポンサー契約などにつながったとも言える。
「今のプレーヤーたちは、正に私たちの夢を体験しています。そして私たちは、彼女たちがそれを謳歌しているのを見てワクワクしているのです」とキング氏はこの発表に先立って行われたAP通信とのインタビューの中で話した。「女子テニスは女子スポーツのリーダーであり、我々は正義と平等のための戦いのリーダーでもあるのです」。
USオープン優勝への過程で人種差別的行為に反対するスタンスを取った大坂は、新しい名前に変わることになったこの大会について「もっと大きな意味を持つようになった」と発言した。
「私にとって、彼女は真のインスピレーションです。彼女はいつも、私にとても思いやりのあるメッセージを送ってくれます」と22歳の大坂は明かした。「あのように敬意を受けている人物が、テニスのために本当に心を割いてくれているのを目にするというのは本当に素敵なことだと思います」。
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