スポーツでの成功はコルダ家の伝統 [フレンチ・オープン]

今年最後のグランドスラム「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦9月27日~10月11日/クレーコート)が開幕し、初日は男女シングルス1回戦が行われた。
 
 20歳のセバスチャン・コルダ(アメリカ)にとって、スポーツでの成功は家族の伝統だ。コルダの父ペトルはチェコ人として1998年オーストラリアン・オープンで栄冠に輝き、1992年フレンチ・オープンでも準優勝した元トッププレーヤーだ。そして母のレジーナもまた、WTAランキングでトップ30に至った選手だった。

 そして彼の姉である27歳のジェシカと22歳のネリーはともにプロゴルファーで、LPGAツアーでタイトルを獲得したことがある。

 彼は自分も時折ゴルフを試し、姉たちもときどきテニスラケットを手にするのだと明かした。

「僕が自慢できる唯一のことはプレーした唯一のゴルフトーナメントで優勝したこと、それから11歳くらいのときに姉たちをやっつけたことだけだ」とコルダは話した。「姉たちはそのこと決して忘れることはできないのさ」。

フレンチ・オープン2020|トーナメント表

 予選3試合を勝ち抜いたあとにアンドレアス・セッピ(イタリア)を6-2 4-6 6-3 6-3で倒してグランドスラム本戦初勝利を刻んだコルダは今、自分自身の名を上げつつある。

「父の存在は大きな助けとなっているよ。彼は全体を取り仕切っているんだ。彼は僕と一緒に旅行したりはあまりしないけど、僕たちは常に連絡を取り合い、家にいるときには常に一緒にコートにいるよ」とコルダは語った。フロリダ州を拠点としているコルダは、2018年オーストラリアン・オープンでジュニアの部を制した実績を持っている。

「父がいなければ、僕が今いる場所に近づくことさえできなかったと思うよ」

 コルダは勝った1回戦の間に背中を捻ったが、次の試合に支障はないと明言している。彼は同胞対決となる2回戦で、第21シードのジョン・イズナー(アメリカ)と対戦する。

 2年半ぶりにクレーコートでプレーするイズナーは日曜日、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したエリオット・ベンシェトリ(フランス)を6-4 6-1 6-3で退けた。

「彼はアメリカテニスのホープだ。次のラウンドで彼とプレーできてすごくうれしいよ。何故って5年もすれば僕はもうプレーしていないだろうし、彼はキャリアのピークにいるだろうからね」と35歳のイズナーは後輩のコルダについてコメントした。

「僕たちが真っ向勝負で戦ったのだとのちに言えるというのは素敵なことだよ。彼と僕はすごく気がが合うんだ」(APライター◎ジェローム・パグマイア&ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真はセバスチャン・コルダ(アメリカ)
PARIS, FRANCE - SEPTEMBER 27: Sebastian Korda of The United States of America serves during his Men's Singles first round match against Andreas Seppi of Italy during day one of the 2020 French Open at Roland Garros on September 27, 2020 in Paris, France. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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