コンチネンタルグリップとスイングの加速で回転をかける【本誌連動記事&動画】

 この記事&動画はテニスマガジン別冊新春号(2020年vol.01)、巻頭技術特集「セカンドサービスがテニスの実力」の中のPART2「コンチネンタルグリップとスイングの加速で回転をかける」(指導◎駒田政史コーチ)に連動した記事&動画です。駒田コーチが段階を踏んで「コンチネンタルグリップで打つサービス」を指導していきます。【テニスマガジン別冊新春号(2020年vol.01)掲載】

指導◎駒田政史(竹内庭球研究所) 取材協力◎ブルボン ビーンズドーム

こまだ・まさふみ◎1973年3月30日生まれ。愛知県出身。名古屋学院高校、亜細亜大学卒。全日本ジュニア18歳以下複優勝、全日本大学王座優勝、全日本選手権複優勝(大学4年時)。卒業後はミキプルーン所属で8年間選手活動、その後、2003年より竹内庭球研究所に所属し、11年間ナショナルコーチ(フェド杯、アジア大会、ジュニアフェド杯監督、ユースオリンピック監督)を務めた。現在は関西を中心にプロ選手、ジュニア選手の強化とともに、日本テニス界の環境整備(普及から強化のシステム作り)に力を注いでいる。テニスマガジンで「みるみるうまくなるダブルスのはじめ方」を連載中

 何本打っても入る、狙ったところに入るサービスを打ちたい。それも相手がコースと球種を読めないようなフォームで。そのためにはスイングの加速と回転が必要で、それにはコンチネンタルグリップで握ることが前提となる。

202001 TM 駒田政史コーチ コンチネンタルグリップとスイングの加速で回転をかける

youtu.be


POINT1
サービスはスイングの加速が必要
 サービスでもっとも必要なことは、まずラケットを速く振れること(スイングの加速)です。その理由はボールに回転をかけたいからで、回転量をコントロールしたいのです。

 ボールにスピードがあっても回転がなければサービスボックスに入りません。また、ボールに回転をかけられてもスピードがなければ、バウンドしたあとに前進力のない弾むだけのサービスになってしまい、レシーバーに叩かれてしまいます。

 まずはスイング速度を上げて、その中で回転をかけ、前進力のあるボールを身につけていきましょう。それをベースにスピンやスライス、フラットなど回転の種類を増やしていきます。基本的にはどのサービスにも回転は必要で、それを同じようなフォームから球種、コースを変えられるように、それらの組み合わせも考えて、レシーバーに読ませないようにすることは重要なポイントです。

 さて、スイングを加速するために必要なことは、腕をムチのように柔らかく使うことです。ムチのように振るためにはグリップを強く握ったりせず、指先でコンビニ袋を持つように緩く握ります。そうすると手首の可動域が広がって、ラケットの加速につながります。

強く握らない

ハンマーを持つようにグリップを強く握ると、ラケットの先端がまったく加速しない


質量のあるもの(ラケット)が体から遠いと、動き出しに大きな力が必要になり、徐々に力を大きくしていき、最後にラケットを加速させるということができない

指先に引っ掛けて握る

指先でコンビニ袋を持つように引っ掛けて、緩く握る

厚いグリップ(フォアハンドのグリップ)は手首の稼働範囲が狭いので速く振れない

POINT2
グリップは薄く緩く握る

手首をリラックスした状態にして、グリップを薄く持つことは、スイングを加速する上でカギとなる


スイングを加速させるためには、ラケット(質量のあるもの)は体の中心に近いところへ置く。そうすると小さい力で動き出し、やがて大きな力となりスイングが加速する

薄いグリップは手首の稼働範囲が広く、速く振れる

薄いグリップ(コンチネンタルグリップ、前述のコンビニの袋を持つような指を引っ掛けたグリップ)は手首の稼働範囲が広く、速く振れる

薄く握るヒント! 
ラケットと手首を紐でつなげてグリップを握る


紐の一方をラケットのシャフトに結びつけ、もう一方を手のひらに巻きつけてグリップを握る。これでラケットが手から離れる心配はないので、グリップを薄く緩く握り、スイングの加速を体験してみよう

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