第48回テニマガ・テニス部「上達屋×フェローズスポーツ」、地味な運動こそ全力で!それが大切
はじめまして、フェローズスポーツの大岡広明(おおおか・ひろあき)と申します。
私は同施設で20年近く、テニスコーチとして働いています。それ以前にも、子供の頃からテニスをずっと続けてきました。
大学に入って運動力学(スポーツ科学)などを専攻し、当然のことながらテニスコーチとして必要な勉強を積み重ねてきましたが、今年初めになって、手塚一志代表の技能上達工房「上達屋」と出合い、新たな指導法に触れ、自分の世界が広がったことを感じています。
理に適ったカラダの操り方(身のこなし)を大切にする上達屋は、今まで私が理解していた運動、動作というものの理解を深め、その結果、私が普段行っているレッスン(基本指導からテニスの考え方、アドバイス、声がけまで)を明らかに変えました。
正直言って、はじめは ……(-_-;)??……なことばかりでしたが、回数を重ねていくと腑に落ちるのです。ほかのコーチたちもそうですが、“あーでもない、こーでもない”と試行錯誤を繰り返していて、会話を重ねて、答えを探していき、そういう毎日なのですが、それがとても楽しいのです。
そんな中、11月23日の祝日に当施設で、テニスマガジン主催の第48回テニマガ・テニス部「上達屋×フェローズスポーツ」の部活が行われました。レッスンテーマは誌面(11月号)に掲載された手塚代表による「3つの慣性力が重なり合う〜ダブルスピン打法」です。骨盤分割が導く、理に適った動作の習得と、その動作をラケットを持ってプレーすることにつなげて、ものにしていくことを目指す部活でした。上達屋スタッフとフェローズスタッフが協力して約60名のテニマガ・テニス部員の指導を行いました。
9時から始まった部活は、まず上達屋のヘイ・コーチが、基本的な人のカラダの仕組みを映像や実演などを交えて講義しました。
その後、13時まで実際にカラダを動かしていきました。最初は「身のこなし」からで、ラケットは持ちません。60名を4つのグループに分けて、4箇所に用意されたテニスアスリート体操(全10種目を4つに分ける)を1箇所15分で行い、4箇所回るサーキット・トレーニングの形でトレーニングしていきました。
私が担当したのは①骨盤3分割、②ブラッシング、③エアツイストという3種目を行うコートです。
やっていただいた方も、見学者の方も、同じ声をあげていましたが、実はこの3つの体操、たいへん地味です…(>_<)…
ほかのコートの種目、例えばジャイロピッチ(投球動作)やサークルスクラッチ(骨盤からつながる肩甲骨周りの動き)、スパイラルステップ(正しい走り方)などは華やか!? 活気がある!? ように見え、比べてみると、まあ、地味なこと 地味なこと…(^_^;)
しかし! 私が担当したこの3つの種目こそ、非常に重要で、一番の土台となるものですから、参加者のみなさんには、とてもとても大切であることを繰り返し伝え、できる限り全力でやっていただけるようにお話ししました。そして、みなさんが一生懸命やってくださいました!
しんどい部分もあったかもしれません。しかし、やっていくと、何かしらカラダに変化を感じたはずです。その感じを持ち帰って、継続していただけることが私たちの願いです。アスリート体操を継続していくことによって、カラダは必ず変化します。そして、ラケットを持ってボールを打ってみると、ボールをとらえる感覚の変化、カラダのキレを感じたり、そしてショットに変化が生まれてきます。
今回、上達屋、フェローズスタッフで長い時間をかけて部活メニューをつくりました。実際に行って、至らぬところも多々あったと思いますが、それは次回への反省点としてしっかり生かしたいです。参加者の反応や変化も記録しています。それらを今後に生かし、定期的に開催できるようにしていきたいです。
まだまだ勉強しなくてはならないことがたくさんあると感じています。私たちのもとで、みなさんが〈正しい身のこなし〉を身につけ、またはチェックをし、それをテニス上達につなげていけるように……私たちはお力になれるように努めてまいります。
今後ともなにとぞよろしくお願いいたします m(_ _)m
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