「ATPカップ」にトップ15の14人が集結、今年はメルボルン・パークで12チームによる縮小開催

写真は第1回ATPカップの表彰式の様子(左側が優勝国のセルビア、右側は準優勝国のスペイン)(Getty Images)

2020年に新設された世界テニス国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・メルボルン/2月1~5日/賞金総額750万ドル/ハードコート)の参加国および各国のメンバーが発表され、トップ15からロジャー・フェデラー(スイス)を除く14人が集結することがすることになった。

 新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによる影響を受けてシーズン序盤のスケジュールが大幅に変更されたため、今年の大会は規模を縮小して12チームで争われる。

 出場国は各国のシングルス最高位プレーヤーのランキングを基に決められ、開催国のオーストラリアがワイルドカード(主催者推薦枠)として加わる。日本にはトップ20の選手がいないが、錦織圭(日清食品)のプロテクト・ランキング(ケガなどで長期休養を余儀なくされた選手への救済措置)により出場権を獲得した。

 今年の大会には日本とオーストラリアのほか、セルビア、スペイン、オーストリア、ロシア、ギリシャ、ドイツ、アルゼンチン、イタリア、フランス、カナダが出場する。

 1チームは4人の選手で構成され、日本のメンバーには錦織、西岡良仁(ミキハウス)、マクラクラン勉(イカイ)、松井俊英(ASIA PARTNERSHIP FUND)が選出された。

 今年のATPカップは12ヵ国が3チームによる4グループに分れて総当たり戦を行い、各グループの1位が決勝トーナメントに進出して優勝チームを決定する。試合はシングルス2試合(ベスト・オブ・3セットマッチ)とダブルス1試合(第3セット10ポイントマッチタイブレーク)で争われ、先に2勝を挙げたチームが勝者となる。

 24チームが参加した昨年は3会場(ブリスベン、パース、シドニー)で行われたが、今年はATP250の2大会と一緒にメルボルン・パークで開催される。昨年の大会ではノバク・ジョコビッチ(セルビア)が率いるセルビアが決勝でラファエル・ナダル(スペイン)を擁するスペインを2勝1敗で下し、初代チャンピオンに輝いた。

 組み合わせ抽選は1月20日(水)に行われ、大会は2月1日(月)に開幕する。(テニスマガジン)

2021年ATPカップ|出場国およびメンバー

セルビア

ノバク・ジョコビッチ
ドゥサン・ラヨビッチ
フィリップ・クライノビッチ
ニコラ・カシッチ

スペイン

ラファエル・ナダル
ロベルト・バウティスタ アグート
パブロ・カレーニョ ブスタ
マルセル・グラノイェルス

オーストリア

ドミニク・ティーム
デニス・ノバク
フィリップ・オズバルド
トリスタン サミュエル・ワイスボルン

ロシア

ダニール・メドベージェフ
アンドレイ・ルブレフ
アスラン・カラツェフ
エフゲニー・ドンスコイ

ギリシャ

ステファノス・チチパス
ミハイル・ペルボララキス
マルコス・カロベロニス
ペトロス・チチパス

ドイツ

アレクサンダー・ズベレフ
ヤン レナード・ストルフ
ケビン・クラウィーツ
アンドレアス・ミース

アルゼンチン

ディエゴ・シュワルツマン
ギド・ペラ
ホレイショ・ゼバロス
マッシモ・ゴンサレス

イタリア

マッテオ・ベレッティーニ
ファビオ・フォニーニ
シモーネ・ボレッリ
アンドレア・ババソリ

日本

錦織圭(日清食品)
西岡良仁(ミキハウス)
マクラクラン勉(イカイ)
松井俊英(ASIA PARTNERSHIP FUND)

フランス

ガエル・モンフィス
ブノワ・ペール
ニコラ・マウ
エドゥアール・ロジェ バセラン

カナダ

デニス・シャポバロフ
ミロシュ・ラオニッチ
ピーター・ポランスキー
スティーブン・ディエズ

オーストラリア

アレックス・デミノー
ジョン・ミルマン
ジョン・ピアース
ルーク・サビル

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写真◎Getty Images

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