『オリジナル9』のメンバーと故バンダーミーア氏、ヒューイットの殿堂入りが決定

写真は2015年USオープンで集まった『オリジナル9』メンバーの(左から)カザルス、ダルトン、メルビル リード、リッチー、ジーゲンフス、キング(Getty Images)

ビリー ジーン・キング(アメリカ)と女子プロテニスツアーの創設に尽力した『オリジナル9』のメンバーたちが、国際テニス名誉の殿堂に選ばれた最初のグループとなった。彼女たちはグループとして、2021年に殿堂入りすることが決まったレイトン・ヒューイット(オーストラリア)と有名なテニスコーチの故デニス・バンダーミーア(アメリカ)に合流した。

 水曜日に発表された結果では、投票によってプレーヤー部門で選ばれたのは5人の候補者の中でヒューイットのみだった。彼は2001年USオープンと2002年ウインブルドンでグランドスラム大会のタイトルを獲得して世界ランク1位となり、デビスカップではオーストラリア代表として母国を2度の世界一に導いた。

「競技をしているときにはその週やその年のトレーニングと成績に集中しているので、このようなことを予見したりはしないものです。しかし積み重ねてきたものが殿堂入りに値すると認められるということは選手にとって究極のものであり、私は本当に光栄に思います」とヒューイットはコメントした。

 同じカテゴリーの他の候補者は、リサ・レイモンド(アメリカ)、フアン カルロス・フェレロ(スペイン)、セルジ・ブルゲラ(スペイン)、そしてヨナス・ビヨルクマン(スウェーデン)だった。

 2019年に亡くなったデバンダーミーア氏は、テニスの普遍的な指導法の提唱者だった。彼は『オリジナル9』とともに、「貢献した人物」のカテゴリーで選ばれた。

 昨年は選手としての功績で1987年に名誉の殿堂メンバーに選ばれたキングと他の8人の選手たち――ピーチズ・バートコビッツ(アメリカ)、ロージー・カザルス(アメリカ)、ジュディー・ダルトン(オーストラリア)、ジュリー・ヘルドマン(アメリカ)、ケリー・メルビル リード(オーストラリア)、クリスティ・ピジョン(アメリカ)、ナンシー・リッチー(アメリカ)、バレリー・ジーゲンフス(アメリカ)――が、女子と男子の間にあった賞金額の格差に反対する立ち位置を取ったときから50周年に当たる年だった。

「私たちはある意味で、女子テニスの婦人参政権論者のような存在だったと言えると思います」とピジョンは話した。

 初めて開催される女子のみの大会に出場するため、『オリジナル9』は1970年9月23日にワールドテニスマガジンを創刊したグラディス・ヘルドマン氏とともに1ドルの契約にサインした。それが「バージニアスリムズツアー(創設当時の女子プロテニスツアー)」の始まりとなり、そして最終的に現在のWTAツアーに発展したのである。

 現在は4つのグランドスラム大会がすべて、男女に同額の賞金を提供している。

「私たちが本当に達成しようと焦点を合わせていたことが3つありました。第一に、この世界に生まれたすべての女の子たちが競技に参加する場を持てるようになること。2つ目は、女性が外見だけでなく業績によって評価されるということ。3つ目は、最終的に女性たちがプロテニスをプレーすることで生計を立てられるようになるということです」とキングは語った。

「そして今、女性がグランドスラム大会やWTAツアーなどのプロ大会でプレーして賞金をもらうたびに原点となったその日まで遡ることができるのです」

 殿堂入りのセレモニーは、7月17日にアメリカ・ロードアイランド州ニューポートにある殿堂で行われる予定となっている。昨年は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによりセレモニーが延期されたため、2020年の選手部門の受賞者であるゴラン・イバニセビッチ(クロアチア)とコンチタ・マルチネス(スペイン)も参加することになっている。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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