雨で5時間近く遅延した準々決勝でベレッティーニ、デミノーらが勝利 [シンチ選手権]

写真はマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「シンチ選手権」(ATP500/イギリス・ロンドン/6月14~20日/賞金総額142万7455ユーロ/グラスコート)の男子シングルス準々決勝で、試合の最初と最後でサービスエースを決めた第1シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)が第6シードのダニエル・エバンズ(イギリス)を7-6(5) 6-3で倒してベスト4に進出した。

 クイーンズクラブで5度優勝した実績を持つ元世界ランク1位のアンディ・マレー(イギリス)に勝った翌日、ベレッティーニはイギリスの現ナンバーワンであるエバンズを雨で5時間近く遅れて始まった試合で退けた。

 自信に満ちたサービスと容赦ないフォアハンドで第1セットのタイブレークで最後の3ポイントを取ったベレッティーニは、エバンズがやや集中力を欠いた第2セットの第8ゲームで勝負を分けるブレークに成功した。ベレティーニはマッチポイントを、この日13本目のサービスエースで締めくくった。

 ベレティーニはキャリア3度目となるグラスコートでの準決勝で、クイーンズクラブで2度優勝した実績を持つマリン・チリッチ(クロアチア)を3-6 6-3 6-4で破って勝ち上がった第4シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)と対戦する。同大会で初めてベスト4入りを果たしたデミノーは、前週のシュツットガルトで優勝したばかりだったチリッチの連勝を「7」で終わらせた。

 今大会で初の地元勢対決となった準々決勝では、キャメロン・ノリー(イギリス)がジャック・ドレイパー(イギリス)を6-3 6-3で下して4強入りを決めた。ワイルドカードから勝ち上がった19歳のドレイパーは、オープン化以降でもっとも若い同大会の準々決勝進出者だった。

 地元選手で最後に勝ち残ったノリーは次のラウンドで、第2シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)とフランシス・ティアフォー(アメリカ)の勝者と顔を合わせる。この試合はシャポバロフが6-3とリードしたあと、日没のため翌日に順延となった。

 昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、開催中止となっていた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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