フェデラーは東京オリンピック出場可否についてウインブルドン後に再検討の予定

写真はノベンティ・オープンで試合を観戦中のロジャー・フェデラー(スイス)(Getty Images)


 東京オリンピックでプレーするかについて、ロジャー・フェデラー(スイス)は「ウインブルドン後にチームとともに状況をもう一度検証して」から決めることになるだろうと語った。

 月曜日に開幕するウインブルドンに先立ちオールイングランド・クラブからのビデオ記者会見でレポーターたちの質問に答えたフェデラーは、来たる2週間の状況が今後数ヵ月のプランに影響を与えることになるだろうと話した。

「言うまでもなく、もしここで凄くいいプレーをするか本当に酷いプレーするかすれば、それは夏にすべてがどんなふうになるかにインパクトを与えると思う」とフェデラーは語った。

「僕の気持ちは、オリンピックに行きたいというものだ。僕は可能な限り多くの大会でプレーしたいと願っている。でも僕らは今はまずウインブルドンを通り抜け、そのあとにチームとしてじっくり話し合ってからどこに行くかを決めようということにしたんだよ」

 ウインブルドンは7月11日に終了し、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックのために1年延期された東京オリンピックは7月23日に始まる予定になっている。

 少なくとも男子テニスのトップ選手2人は、ウインブルドンと東京オリンピックでプレーしないことが明らかとなっている。ラファエル・ナダル(スペイン)が体を休めて回復する必要があると説明し、ごく最近に手首を負傷したドミニク・ティーム(オーストリア)は準備不足を理由に欠場の意向を表明していた。

 ナダルとグランドスラム大会優勝回数「20」の男子最多記録をシェアするフェデラーは、オリンピックでスイスのために2つのメダルを持ち帰った。彼はスタン・ワウリンカ(スイス)とのペアで臨んだ2008年北京オリンピックの男子ダブルスで金メダルに輝き、オールイングランド・クラブで開催された2012年ロンドン五輪では男子シングルスで銀メダルを獲得した。

 フェデラーは左膝の負傷により、2016年のリオデジャネイロ五輪には出場しなかった。彼は右膝の手術のために昨シーズンの大部分をコート外で過ごし、2021年は8試合をプレーしただけの状態でウインブルドンに臨むことになる。

 8月8日に迎える40歳の誕生日が近づきつつある中、フェデラーはそのことがスケジュールの決定方法を変えたことを否定しなかった。

「過去には、間違いなくもっと簡単だった。現時点では、状況は以前ほどシンプルではない。年齢を重ねるにつれ、より厳選するようにしていかなければならない。すべてでプレーすることはできないんだ」とフェデラーはコメントした。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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