大坂なおみとジョコビッチが東京オリンピックでテニスの知名度アップに貢献

写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 1年遅れでの開催となる世界的なスポーツの祭典「東京オリンピック2020テニス競技」(東京都江東区・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/7月24日~8月1日/ハードコート)の大会3日目は、男女単複の2回戦が行われた。

 女子世界ランク2位の大坂なおみ(日清食品)は母国国全体が彼女に寄り添うことを望んでおり、男子世界ナンバーワンのノバク・ジョコビッチ(セルビア)は男子テニス界で誰も成し遂げたことのないことを達成しようとしている。

 双方の選手が東京オリンピックで何か特別なものを追い求め、双方が月曜日に説得力ある勝利でベスト16に進出した。

 第2シードの大坂が世界49位のビクトリヤ・ゴルビッチ(スイス)を6-3 6-2で下し、第1シードのジョコビッチは世界48位のヤン レナード・ストルフ(ドイツ)を6-4 6-3で退けた。

「このオリンピックでは、スポーツとしてのテニスに多くの注目が注がれている。凄く感謝しているよ。僕らは自分たち自身と国を代表しているが、オリンピック村では我々のスポーツを代表してもいる訳だからね」とジョコビッチはコメントした。

 大坂にとってこれはほぼ2ヵ月ぶりの大会だが、オリンピックのテニス競技が彼女の得意とするハードコートで行われているということを考えればこの好スタートは驚きではない。

 あと4試合に勝てばジョコビッチは単に初の金メダルを獲得するだけでなく、同じ年に4つのグランドスラム大会すべてのタイトルとオリンピック男子シングルスでの金メダルを獲得することで達成される『ゴールススラム』への道程の5分の4に到達することになる。

 すでにオーストラリアン・オープン、フレンチ・オープン、ウインブルドンを制しているジョコビッチは、この類いまれなコレクションを完成させるために東京オリンピックとUSオープンで優勝する必要があるだけだ。この偉業を成し遂げたのは、1989年のシュテフィ・グラフ(ドイツ)しかいない。

「僕は言うまでもなく、歴史を刻むことに意欲とインスピレーションを掻き立てられている」とジョコビッチは語った。

「僕を導いてくれる星がそこにあり、僕はそれを見ている。星は僕に光とエネルギーを与えてくれているが、同時に日常的に自分にとってうまく機能すると分かっていることに忠実であるほうがいい」

 ジョコビッチは次のラウンドで、ジョン・ミルマン(オーストラリア)を6-4 6-7(4) 6-3で破って勝ち上がった第16シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)と対戦する。

 そのほかの男子シングルスの試合では第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、第6シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)、第15シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)、ニコラス・バシラシビリ(ジョージア)、ドミニク・コプファー(ドイツ)が3回戦に駒を進めた。

 一方で国際テニス連盟(ITF)はジャン ジュリアン・ロジェ(オランダ)が新型コロナウイルス(COVID-19)の検査で陽性と判定されたため、パートナーのヴェスレイ・クールホフ(オランダ)とともに男子ダブルスを棄権したと発表した。

 第8シードのオランダペアはマーカス・ダニエル/マイケル・ビーナス(ニュージーランド)と対戦することになっていたが不戦敗となり、ロジェは隔離に入った。(APライター◎アンドリュー・ダンプ/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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