伏兵タイヒマンが大坂から金星、準々決勝はベンチッチとのスイス勢対決に [ウェスタン&サザン・オープン]

写真はジル・タイヒマン(スイス)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「ウェスタン&サザン・オープン」(WTA1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月16~22日/賞金総額183万5490ドル/ハードコート)の女子シングルス3回戦が行われ、ベスト8の顔ぶれが出揃った。

 世界ランク2位の大坂なおみ(日清食品)はこの日、幸運ではなかった。5月下旬以来となるツアー公式戦での2試合目で第2シードの大坂はボールをコートいっぱいにまき散らし、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したジル・タイヒマン(スイス)に6-3 3-6 3-6で敗れた。

 自分の左腿を左手首で何度も叩いて自分を励まそうと大きな声で自分に向かって話しかけていた大坂は、勢いに乗ったプレーを披露したタイヒマンとネットで握手を交わすときには平然としていて無表情だった。

 タイヒマンは次のラウンドで、第10シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)と対戦する。ベンチッチは7-5 2-1とリードした時点で対戦相手のカロリーナ・ムチョバ(チェコ)が棄権したため、タイヒマンとのスイス勢対決が実現した。

 第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)はディフェンディング・チャンピオンで第14シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)に対して最初の10ゲームを連取し、最終的に6-0 6-2で下して準々決勝に駒を進めた。

「テニスのスコアは人を騙すことがあると私は思うの。この試合のスコアラインはかなり圧倒的のように見えるけど、すべてのゲームに勝負を分けるポイントがあって私はそのほとんとを取ることができただけよ」と世界ナンバーワンのバーティはコメントした。

 そのほかの試合では第5シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)、第9シードのバーボラ・クレイチコバ(チェコ)、第11シードのペトラ・クビトバ(チェコ)、アンジェリック・ケルバー(ドイツ)、パウラ・バドーサ(スペイン)が8強入りを決めた。

 準々決勝ではバーティがクレイチコバと、プリスコバがバドーサと、クビトバはケルバーと顔を合わせる。

 昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの中での移動を考慮し、USオープン会場でもあるフラッシングメドウでUSオープン直前に行われていた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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