ジョコビッチが単複で奮闘もセルビアはドイツに敗れて1勝1敗でグループステージを終了「チャンスがあることを願っている」 [デビスカップ・ファイナルズ]
男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」(スペイン・マドリッド、オーストリア・インスブルック、イタリア・トリノ/11月25日~12月5日/室内ハードコート)の大会3日目は、各グループのラウンドロビン(総当たり戦)第2戦が行われた。
世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が連続でプレーしても、セルビアがドイツに敗れることを回避することはできなかった。ジョコビッチはヤン レナード・ストルフ(ドイツ)に勝って1勝1敗のタイに持ち込んだあと、直ぐにニコラ・カシッチ(セルビア)とのペアでダブルスをプレーした。しかし勝負強さを発揮したケビン・クラウィーツ/ティム・プッツ(ドイツ)が勝負のかかったこの試合を7-6(5) 3-6 7-6(5)でものにし、ドイツを2勝1敗の勝利に導いた。
「世界1位の選手を擁するチームを倒すとは、素晴らしいパフォーマンスだ」とドイツ代表チーム監督のミハエル・コールマン(ドイツ)は選手たちを称えた。
「我々は皆、対戦前の段階で大いにチャンスがあると思っていた。我々は心からそう信じ、それが報われたんだ」
決勝トーナメントには6つのグループの勝者に加えて2位の2チームが加わるため、勝ち点1を挙げているセルビアにも準々決勝に進出する可能性は残されている。一方のドイツは第3戦でオーストリアに勝てば、グループFの勝者として決勝トーナメント行きを決めることができる。
オーストリア政府による新型コロナウイルス(COVID-19)に関する規制により無観客で行われたインスブルックでの対戦でドミニク・コプファー(ドイツ)がフィリップ・クライノビッチ(セルビア)を7-6(4) 6-4で破り、続いてジョコビッチがストルフとのエース対決を6-2 6-4で制した。
短い休憩を挟んでジョコビッチはダブルスのためにコートに戻り、さらに2時間以上も戦った。それは彼にとって、デビスカップにおける50回目の試合だった。
「我々は明日まで待って、勝ち上がれるかどうか見なければならない」とセルビア代表チーム監督のビクトル・トロイツキ(セルビア)はコメントした。
「フィリップはタフな試合を戦ったし、ダブルスではこのような死闘のあとで何を言えるだろう? 第3セット6-7の敗戦だ。我々には多くのチャンスがあった。敗れはしたが、僕は自分のチームを誇りに思っている。終わってみれば、今日はは我々のため日ではなかった。まだチャンスがあることを願っているよ」
トリノで行われたグループEの対戦ではホスト国のイタリアがコロンビアを2勝1敗で下して2連勝を飾り、決勝トーナメント進出一番乗りを決めた。イタリアは前日の第1戦で、優勝歴32回を誇る第5シードのアメリカを2勝1敗で破っていた。
第1試合で地元トリノ出身のロレンツォ・ソネゴ(イタリア)がニコラス・メヒア(コロンビア)を6-7(5) 6-4 6-2で倒し、続くエース対決でヤニク・シナー(イタリア)がダニエル エライ・ガラン(コロンビア)を7-5 6-0で退けた。
ファイナルズでは18ヵ国が3チームによる6グループに別れて総当たり戦を行い、各グループの1位と2位の中でもっとも成績のいい2チームが決勝トーナメントに進出して優勝チームを決定する。試合はベスト・オブ・3セットマッチで行われ、シングルス2試合とダブルス1試合で争われる。
昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、開催中止となっていた。オーストリアがロックダウンに入ったためインスブルックでの試合は無観客で行われ、トリノが収容人数の60%に制限され、マドリッドは最大75%までの観客動員が許可されている。
2019年大会では7日間に渡って全試合がマドリッドで行われたが、プレーヤーやファンから時間が遅すぎてスタンドに空席が目立つナイトマッチと対戦の間に十分な休みがないことに対する批判が出たため大会期間を11日間に延ばして会場を3都市に分けて行うことを決めていた。(APライター◎ジョセフ・ウィルソン/構成◎テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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